2009年1月10日土曜日

「首をかしげる」人に首をかしげる

Vistaは本当に失敗作なのか:Windowsの現在と未来という記事のなかで、横山某という人が、「『Windows Vistaにまつわる文句』を複数挙げ、その根拠に首をかしげ」ているのだが、読んでみると、実際のところこの横山氏の「首のかしげ」かたに首をかしげてしまう。

Windows Aeroを使うと遅いという「文句」には、「ある程度のメモリがあれば、逆に早いのがAero。ただ、『ある程度』のハードルが高く、(快適に動作させるためには)2GB程度が必要だ。」としたり、

UACは面倒なだけだという「文句」には、「アラートが上がって煩わしいという声は、特権作業が多いということも意味している。これはPCの利用法として妥当なのかという点を考えなければならないだろう。」と返したり。

でも、一目瞭然のこととして、この人は決して「文句」に応えられていない

オンラインストアなどで見ている限り、Vista登場時も今日も、販売されているPCの標準的メモリー容量は1GBである。「ある程度のメモリーがあれば」、つまり「2GBあれば」などと言って、批判をかわしたつもりになっているのだろうか?

またUACについて、UACのアラートが頻繁に表示されるようなら「PCの利用法として妥当なのか考えなければならない」というけれども、まさに、PCの妥当な使用方法がどうのこうのといったことを(自分たちユーザのPCの利用方法などどうせよく理解もしていない)Microsoftにとやかくいわれなくない、ということをこの「文句」は表明しているのではないのか。

結局この横山氏のコメントとそれを取り上げたこの記事こそ、「首をかしげ」てしまう内容であろう。

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