2009年1月4日日曜日

Thunderbirdのタグ機能への不満

Thunderbird 2から導入された──と記憶しているが──「タグ」によるメール整理機能。
この機能の、今ひとつ使いにくいと感じるのは、タグに色を関連づけることができるのだが、そうするとタグ付けしたメールのタイトル(Subject)や受信日時、送信者などの文字色がそのタグの色になる、というところである。

なるほどメール一覧中に色分けされたメールがずらりと並ぶとぱっと見には見分けがよいが、これでは同じメールに複数のタグが付けられていてもわからない──文字色は設定(「設定」→「表示」→「タグ」)で登録されている順序で決まってしまう。つまり設定では「タグA タグB タグC タグD…」という具合に登録してあって、あるメールに「タグC」と「タグB」を付けたとすると、メールのタイトルなどの情報は「タグB」の色で表示される。当然ながら「タグC」の色はどこにも反映されない。

もちろんメール一覧で、個々のメールの情報として、それぞれのメールに付けられたタグ名を表示することもできる。しかしそれらのタグ名の文字色はもちろん上述のルールにしたがって彩色される(つまり上述の例で言えば「タグC」という文字もまた「タグB」の色で表示される)。

結局、メールの見分けやすさという点から言えば、Thunderbirdのタグ機能は(一つのメールに対して複数のタグを付けても見分けがつかないというわけで)フォルダ機能とそう変わりがないのである。一つのメールに複数のタグを付ける──そして/しかも、それらのタグ付けされたメールを容易に見分られるようにするのには、Gmailの「ラベル」機能のように、(メール一覧の「行」全体に着色するのではなく)「タグ」(ラベル)欄に表示された「タグ」(ラベル)にのみ着色されるようでなければならない。

もちろん、メールの検索ではタグの情報が有効に使えるので、この点について言えば大変便利である。しかし上述のことがあって、Gmailの「ラベル」機能に比べてみたとき、Thunderbirdのタグ機能には不満を感ぜざるを得ない。


Powered by ScribeFire.

0 件のコメント: