2009年12月13日日曜日

Thunderbird3にWindows Live Hotmailのアカウントを追加する

Thunderbird3にWindows Live Hotmailのアカウントを登録する方法をメモしておく。

POP3とSMTPの設定値については、もちろんHotmailのヘルプに書いてあるのだが、これでは受信はできても、送信ができない。問題はThunderbird3にある。

POP3設定 - Windows Live Hotmail (2009/12/13 20:22取得)

フィールド
受信 POP サーバー pop3.live.com
受信 POP メール ポート 995
POP の SSL 保護 必要
ユーザー名 お使いの Windows Live ID (例: example555@hotmail.com)
パスワード Hotmail へのサインインにお使いのパスワード
送信 SMTP サーバー smtp.live.com
送信 SMTP メール ポート 25 または 587
認証 必要 (お使いの Windows Live ID とパスワード)
TLS/SSL 保護 必要 (TLS を使用できる場合は TLS を選択し、使用できない場合は SSL を選択してください)

1. Thunderbird3のアカウント追加画面には自動で設定を探す機能があるが、これはどうせうまく行かないので即キャンセルして手動で、上記ヘルプのガイダンスにしたがい設定。

2. しかしPOP3はともかく、Thunderbird3では、SMTPの設定をどのようにしてもHotmailアカウントからの送信は決してうまく行かない。問題はもちろんSMTPの設定の部分である。

3. 解決にはThunderbird2を起動して、SMTPの設定で、ポート欄を「587」、「保護された接続を使用する」欄で、「TLS(利用可能な場合)」を選ぶ。これでテストメールの送信。Hotmailアカウントのパスワードを入力して、送信出来ればOk。これでThunderbird2は終了する。

4. 同じプロファイルでThunderbird3を起動。「送信(SMTP)サーバ」の設定画面で、先にThunderbird2で作成したHotmailのSMTPサーバ設定を見ると、「接続の保護」欄に「STARTTSL(可能な場合)」という、デフォルトでは存在しなかった項目が出現していて、選択されている。

5. このSMTPサーバ設定でまたテストメールを出す。送信出来れば設定成功。

[追記]

上記の手順を踏んでSMTP送信に成功したあとだと、「接続の保護」で「STARTTSL」にしても送信出来る。いろいろな設定を試したはずだけど、もともとこの設定でOkだった?

2009年11月1日日曜日

F&F T店のパンの品名値段表示がめちゃくちゃ

自然食品店F&Fの、近所のT店のパンの品名値段表示がめちゃくちゃになっている。

レジ近くにあるパンの棚には、F&Fブランドの食パンが並んでいて、品名値段表示(以下、値札と略記)には、「天然酵母胚芽玄米パン」とか「天然酵母全粒粉パン」とか、天然酵母使用をうたっているものととくにそうしていないものとがある。

そのうちの幾つかには、「天然酵母100%使用」という札が追加で着いている。それで「どれどれ」とその値札の後に並ぶ食パン袋を取り上げて裏側の原材料表示を見ると、「天然酵母、(…中略…)、イースト」と、天然でない酵母という意味で使っているとしか思えない「イースト」なる材料名がしっかり書かれている。原材料表示に書いてある商品名も、値札にはあった「天然酵母~」の部分がなくなっていたりする。

それで隣にある、値札では「天然酵母○○パン」となっていない、そして「天然酵母100%使用」という追加の札もないパンを取り上げて裏側をみると、今度は原材料に「イースト」は書いてない。「天然酵母」だけである。

自然食品店でなぜこういうことになるのか。しかも、その店のブランドの商品で(本来他の製品に比べてもっともコントロールが行き届いているはずの商品で)。わざわざ「天延酵母100%使用」の札をつけて。店員が忙しすぎるのか、それとも「イースト」というのを酵母でない何か別の食材と勘違いしているのか…。

値札と「天然酵母100%使用」という追加の札と商品の裏の原材料表示とがめちゃくちゃになっているのは、これで二度目。たぶんいつもそうなっているのである。今度発見したら注意してあげよう。

2009年10月26日月曜日

Vista入りだったThinkPad と Windows 7 その後

先のポストに覚え書きしたページからダウンロード、インストールしたSystem Update 4を通じてソフトウェアのアップデート候補を見てみたところ、ホットキーに関するものと、電源管理に関するものとが有効であることに気がついた。

先日のWindows 7のインストールと直後の各種ドライバー、ユーティリティソフトウェアの導入後、ThinkPad x200はとくに問題もなく動いているが、音量調節ボタン(ミュート、音量上、音量下)のうち、ミュートのボタンが効かないことがわかっていた。そういうわけでホットキー関連ソフトに注目。

インストールして(依存関係上電源管理のほうもインストールされることになった)、再起動するとミュートボタンが有効になった。些細なことであるが、一件落着。

あとはMicrosoft SQL Server 2005 Compact Editionの問題である。

2009年10月24日土曜日

Windows7にアップグレード後、ThinkPadに導入すべきソフトウェアの在処

引き続きThinkPadをWindows7にアップグレードする際のメモ。

先のメモにURLを書き付けたページにいわく、Windows Vista以前のOSが稼働しているThinkPadにWindows 7をアップグレードインストールする際には、幾つかのソフトウェアをアンインストールしないといけない。(実際には2つほど取り逃ししたものの問題なくアップグレードできたが…)

そしてWindows 7へのアップグレード後はこれらのソフトウェアの新版をインストールしないとけない。
ところが現状、Lenovoの日本語のサポートサイトで探しても、アップグレード後に再インストールしないといけないソフトウェアが全然揃わない。しかもサイトの反応がいやに遅い(今に始まったことではない)。

Googleで検索したところ、英語のサイトでは「ThinkVantage System Update」までは得られた(以下メモ)。

■Downloads and drivers
http://www-307.ibm.com/pc/support/site.wss/product.do?doctypeind=9&template=%2Fproductselection%2Flandingpages%2FdownloadsDriversLandingPage.vm&sitestyle=lenovo

しかしそれにしても英語サイトでもすべてのソフトウェアは揃わなかった。

一番に気になるのは、同じくアップグレード以前にアンインストールした、「Microsoft SQL Server 2005 Compact Edition」なるもので、これのWindows 7に対応する新版、というのはいったいあるのだろうか。
製品名の中の年号からしてとてもWindows 7向けのものが出ているとは思われない。では「~2008」というのをインストールすべきなのか? しかし「~2005」同様に動作するとは限らない。むしろ異なる方が普通。はてさて。

2009年10月21日水曜日

ThinkPadで、Windows VistaからWindows 7へアップグレードする方法・注意点

ThinkPadなどにインストールされ稼働しているWindows VistaをWindows 7にアップグレードする方法について、Windows 7の公式サイトの互換性情報ページにはLenovoについて記載されていない(Lenovo Japanが何も提出しなかったからだろう)し、Lenovo Japanの公式サイト上でもそれらしい情報は見つからない。サポート・ドキュメントの検索をしてみてもダメ。

「優待アップグレードキャンペーン」だとか、「Windows7 Lenovo Enhanced Experience」だとかの話ばかりで、要するにもう既に売ってしまったVista 搭載PCのことなど知ったことか、という消極的姿勢。

Web上で検索してもなかなか情報が見つからなかったが、どこかのブログで見つけたページのURLをここにもメモしておく(何しろこのページ自体Googleなどの検索エンジンでは見つけられないのでいかなる文脈上にある情報か確認出来ず、その上このURLを入手した元のブログの記事を探したのだが、これがまた見つからない。なので失礼ながら「どこかのブログ」である)。

■How to upgrade your Lenovo PC (※Lenovoの国際サイト。以下のドキュメントもすべてLenovo Japanではなくこの国際サイト上のもの)
http://www.lenovo.com/us/en/windows7-sitelet/upgrade_lenovo_PC.html

■Windows 7 Hints and Tips (※上記ページから遷移。ここにデスクトップとノートとそれぞれ向けのドキュメントがある)
http://www-307.ibm.com/pc/support/site.wss/document.do?sitestyle=lenovo&lndocid=WIN7-TIPS

■ThinkPad® での Windows® 7 のセットアップ・ガイド - 概要 (※以下がノートPC向け)
http://download.lenovo.com/lenovo/content/win7/win7_tips_notebook_guide_jp.html

■ThinkPad® において Windows Vista® から Windows® 7 へアップグレードする方法 - 概要
http://download.lenovo.com/lenovo/content/win7/win7_tips_notebook_upgrade_jp.html

■ThinkPad® で Windows® 7 へアップグレードする際のアプリケーション・ソフトウェアの制限事項
http://download.lenovo.com/lenovo/content/win7/win7_tips_notebook_software_jp.html

■ThinkPad® の Microsoft® Windows® 7 のヒント集
http://download.lenovo.com/lenovo/content/win7/win7_tips_notebook_install_jp.html

2009年9月23日水曜日

Twitterに近世文語もどきでつぶやく

連日、大学図書館や国会図書館に籠もっている。当たり前のことではあるけれども、やはり種々の誘惑物やマンションのおばさんの叫び声などから隔絶された環境というのは、集中するのに最適で、とくに大学院生は「研究者用個室」なるものを借りられるので、なおよい。

そんなわけで9月に入ってPCに触れる機会と時間が著しく少なくなったのだが、8月以来わけあってTwitterを使い始め、最近慣れてきた。

140余文字の「つぶやき」をネット上に垂れ流すという、何とも贅沢(?)な無意味系サービスであるが、その制限文字数は最大限に使いたい。それで表題のような次第となる。おそらく少ない文字数により多くの情報を込めるには、
現代文語 < 近世文語 < 中国語 (< 古典中国語?)
という順で有利であると思う。
しかし実際上中国語は書けないし読めない。結局近世文語からあまりに冗長な箇所のみ削ぎ落として用いるのが次善であるようす。

しかるに、そもそも「つぶやき」に普通言うような意味での「意味」とか「内容」とかいったものを込めるというのはTwitterの趣旨に反しているような気もする。

2009年9月5日土曜日

回避法発見──Opera で、TEXTAREAの表示テキストとvalueプロパティの連動がなくなる問題

先の2つのポストでのべた問題の現象は、問題を(開発中のアプリ以外の場所で)再現しようとしてもうまくいかない…。が、ともかくこの現象を回避するための方法がわかった。

TEXTAREA要素を、非表示の要素に追加してはいけない表示してから追加しないと、valueプロパティと表示されているTEXTAREA内のテキストとの連動が切れる現象が起きやすくなる

結局のところ、2つの値の連動がなくなってしまう決定的な条件・理由は不明のままだが、ともかくOperaでは上記の対策が有効な模様。

実際にこの問題がおきたのは、jQuery UIライブラリの、DialogとTabsのUI内であった。どちらも、コンテンツを隠す──Dialogの場合はダイアログそのものを表示・非表示できるし、Tabsの場合は選択されているタブのコンテンツ以外は非表示になる──機能があり、この隠している状態で、コンテンツにTEXTAREA要素を追加すると上述の問題が100%発生していた。

2009年9月4日金曜日

Opera 9 および 10 におけるTEXTAREAのValueプロパティに関するバグ

先のポストにも書いたバグに3日間悩まされ続けている。
バグの症状をまとめてみると……

Opera 9 および 10 で、
  1. あるDOM要素──ここでは仮にWとする──内(たとえばDIV要素内)に、jQueryで$('<textarea></textarea>') などとして作成したTEXTAREA要素を子要素もしくは孫要素などとして関連付ける(appendメソッドなどを使用)。
  2. W要素を空にする──子要素をすべて削除するなり、innerHTMLプロパティに空文字列を代入するなりする。jQuery要素としてのWであれば、emptyメソッドでこれができる。
  3. もう一度、1と同じ手順でTEXTAREAを作成して要素Wに関連付ける。

これでもう、TEXTAREAのvalueプロパティと、実際に表示されているTEXTAREA内のテキストとが、連動しなくなる

こうなると、もう、どんなテキストを入力しても、あるいは既存のテキストをどう編集しようとも、それらがvalueプロパティに反映されないため、JavaScript側からユーザが入力したテキストを取得しようとしても、あくまでもプロパティとしてのvalueの値しか取得できなくなる。

プロパティとしてのvalue──表示されているテキストとの連携を失ったvalueの値──は、もちろんvalueプロパティに対して別の文字列を代入することで変更可能だし、当然jQueryのメソッドでも変更できる。しかしこうしてvalueプロパティの値を変更しても、もう表示には反映されない

これはかなり最悪な状態である。どうしても回避できない! こんな簡単なことなのに、検索でしらべてみても他に同様の症状の報告がない。これはぼくのPCにおいてだけ発生するもの?!

2009年9月3日木曜日

Opera 9 - 10 で、フォーム要素のvalueと表示に食い違い

Opera 9 および 10 で、フォーム要素──とくにTEXTAREAとINPUT(type=text)のvalueプロパティと、実際にそれらの要素内に表示されているテキストとが食い違う、したがってフォーム内に記述され編集され表示されているデータをJavaScriptからうまく取得できない、という非常に厄介な問題に遭遇している。

TEXTAREAについては、CSSと関連して値の取得がうまくいかない、とかほかにもOpera旧バージョンのバグが報告されているようだけど、上述のような問題は見あたらない様子。

問題は頻繁に起きるのだが、いまいち正確な条件がわからない。

2009年9月1日火曜日

Opera 10.00 をさっそくインストール

WebブラウザOpera 10.00 の正式版がリリースされたというので、さっそくインストールしてみた。デザインがなんとなくChromeなのだが、単にデザインの流行の問題なのかもしれない。

例のごとくFirefoxとその拡張機能によるブラウジングに慣れてしまったぼくにとっては、テキストエリア内のテキストを外部エディタで編集するようなメニューがないことが残念なのだけど、またしばらく使ってみようか。

Opera 10のこととは関係ないが、Operaのインターフェースは、タブが、メニューバーとアドレスバーの間にあるところがけっこうお気に入り。デフォルトではウィンドウの左側に表示される「ブックマーク」その他のパネルの表示位置──パネルの上端は、タブバーの下辺に接していて、まるでサイドパネルは個々のタブに従属して居るみたいだ!──には疑問を感じるけれど、タブバーの位置はまったく理にかなっている。

Firefoxの開発コミュニティはといえば、Operaのみがこのデザインを採用していたころには見向きもしなかったのに、Chromeが同じデザインで登場したとたんに、タブバーの位置を移動すべきかどうか、という議論が突然に(?)はじまったような感じ。ちょっと滑稽に感じたが(Operaなら捨て置いても良いが、Chrome=Googleだと焦りを感じるという)、これはあるいはネット・ニュースのつくりだしたフィクションだろうか。



Powered by ScribeFire.

2009年8月30日日曜日

markItUp!の低機能版をつくった

jQueryのプラグインとして動作する、WYSIWYGでないマークアップテキストエディターmarkItUp!の低機能版を作成した

これまたより大きなアプリへの組み込みを前提にしたもので、スタイルをjQuery UIのCSS Frameworkに依存しているので、概観の統一ができる。また先に作成公開したjquery.tedit.js同様に、オブジェクトとしてもjQuery要素としても操れるようにしてみた。

Opera9.46とjQuery1.3.2、TEXTAREA要素の値を利用する際の注意

Windows版Opera 9.46、jQuery 1.3.2の環境でのことであるが、改行を含むTEXTAREAの値を、DOM要素のvalueプロパティから得るか、jQuery要素のvalメソッドから得るかで、値の内容が異なることがわかった。

よくわからないが、改行文字に関連するらしい。
改行が存在する文字列の場合、jQueryのvalメソッドで得られる文字列の長さは、DOMのvalueプロパティで得られる文字列の長さより、改行の数分短い。

jQueryのソースコードをみると、valメソッド内では、DOM要素のvalueプロパティで得た文字列のなかの「\r」(復帰文字?)を取り除く処理が行われているから、これが原因かと思う。おそらくOSごと、ブラウザごとに得られる値が異なるのでは困る、ということでこうした標準化処理を行っているのだろう。これ自体は親切な機能である。

ただ今回このTEXTAREA要素の値を利用するのが、ほかならぬこの要素内の文字列の選択範囲の情報(選択範囲の開始や終了の位置、キャレットの位置など)を取得する、というものであったため問題が起きた。

[追記 2009/8/30]

Opera 9.64 ではTEXTAREA要素内の文字列の選択範囲操作のとき、「\r」(復帰文字)の存在を考慮して、選択開始位置、終了位置などの文字数を調整する必要がある──でないと他のブラウザとの間で挙動に差が生じる──が、IEではむしろ「\r」の存在は考慮しないほうがよいらしい。Opera同様に「\r」を1文字と数えて調整を行うと、逆に他のブラウザとの間で挙動がズレてしまう(すくなくともIE8ではそうであった)。

2009年8月27日木曜日

久々に拡張機能ScribeFireを導入してみると

久々に拡張機能ScribeFire(バージョン3.4.4)を導入してみると、小さなウィンドウで(開発者たちが想定していないウィンドウの高さで)SbribeFireを起動すると、ブラウザウィンドウのタブ内に表示されたScribeFireのUI全体が縦にスクロールできてしまう、という問題が解決していた。

しかし拡張機能Web Search Pro──選択文字列をドラッグすると、画面内に、登録された複数の検索エンジンの“窓枠”が表示され、そこへドロップすると検索が行われる機能など検索関連で多彩な機能をもつ──とは相性が悪い。

ScribeFireのUI内の投稿テキストの編集画面で、文書中に画像を挿入して、この画像の位置を変えようとドラッグすると、Web Search ProのUIがScribeFireのUI上に表示されてしまう。しかも検索エンジンの“窓枠”のかたちが崩れ、巨大化していて、画面の過半を隠してしまう… よってこの2つの拡張機能の併用は、(Web Search Proのドラッグ&ドロップ検索の機能をOffにしないかぎり)難しい。

あと、投稿テキストの編集画面の上側に表示されるタブは相変わらず日本語非対応らしく、横幅の調整ができていない。これは相変わらずである。

Powered by ScribeFire.



2009年8月26日水曜日

jQueryUIのSelectableにバグ?

jQueryのUIプラグインにふくまれるSelectableプラグインにはどうもバグのようなものがある。

(jQuery 1.3.2、jQuery UI 1.7.2、Firefox 3.5)

■親子(孫)関係にある要素で「選択」動作が混乱

要素A、B、C、D、E、…という順番で入れ子構造になっているHTMLの要素(たとえばDIV要素)があって、

  1. 要素Dのselectableメソッドを呼び出して、要素E(たち)を選択できるようにする( D . selectable ( [ {Object} options ] ) )。
  2. 要素Dのselectableメソッドを、文字列"destroy"を引数にして呼び出して、Eの選択可能状態を解消する(D . selectable ( "destroy" ))。
  3. 次に要素Bに対して、selectableメソッドを呼び出して、要素C(たち)を選択可能にする。
  4. 要素Bのselectableメソッドを、文字列"destroy"を引数にして呼び出して、Cの選択可能状態を解消する。
  5. もう一度、要素Dのselectableメソッドを呼び出して、要素E(たち)を選択できるようにする。

このようにした状態で、要素Eをクリックしても、「選択」(select)イベントは起きない。そしてなぜか、selectingイベント中、要素Cが「選択」イベントの対象となる。

これは例えばselectingイベントリスナの第2引数であるuiオブジェクトのselectingプロパティを参照するとこれがわかる。

またFirebug等でDOMとしての要素Cを監視していると、要素Eがクリックされたとき、(要素Eではなく要素Cに)"ui-selecting"クラスが付加され、マウスクリックが終わってもそのまま残されることがわかる(本来はselectingイベントが終了したのだから自動的に"ui-selecting"は取り除かれなくてはいけない。この不完全な動作が、Selectableプラグイン内部で問題の起きている証拠?)。

「選択」動作が終了すると、selectstopイベントは起きる。けれども、要素Eに(その要素が「選択」されたことを示す)"ui-selected"クラスが付加されることはない。

どういう理由か分からないが、Selectableプラグインの内部では、「5」の段階でも、選択可能な要素の一覧として、要素C(たち)の情報が何らかのかたちで残存してしまっているらしい。

■この問題を回避する方法

「回避する方法」といってもかなり奥の手的なのだが…、手順「4」のあと、Aのhtmlメソッドを呼び出して、Aの内側のHTML要素を文字列のかたちで取り出し、それをそのままAのhtmlメソッドに渡す( A . html( A . html() ) )。そして手順「5」を実施する。

こうすると、BやCやDやE(のどこか)に要素(DOM)に結びつけられている「選択」可能な要素の情報が破棄されて、うまくいく。…みたい。

2009年8月25日火曜日

新しいことと、これまで通りのこと

■新しいこと

衆院選挙が近づいてきて──というか先の都議会選挙前後からずっとそうなのであるが──、わが家の近辺では幸福実現党の青シャツ衆が毎日のように活動している。

何しろマニフェストがうたう政策というのがめちゃくちゃで、あまりにもヒドイので、オヤは毎日のように憤慨している。(ちなみに党名だけで見ると、「みんなの党」よりはマシではないか、などと思ってしまう。なぜいっそのこと、「国民戦線」とか「民衆運動連合」とかにしなかったのだろうか。そういう意味ではない? ならどういう意味なのだ。)

今朝のニュースでは、その、贈与税や相続税を廃すると堂々と宣言している政党の候補が、小泉息子候補を「世襲」(つまりあらゆる形態の“資本”の、遺産相続もしくは生前贈与)を理由に攻撃しているようすが見られた。こういう噴飯ものを見せられると、目が醒めてよいのはたしか。(血圧操縦の法?)

■これまで通りのこと

今回の選挙でも例のごとく「若者の投票率の低さ」が問題にされている。
若者の意見が政治に反映されないことが問題である──などというけれども、「意見」がないものは言えない。「意見」がないのにあえて言おうとするとNHKのニュースキャスターのようになるのである。(あるいはニュースステーションの古館のようになる、と言い換えてもよい。「意見」を言う準備のない私たちにも「説教」はできる。)

ニュースのナレータがいう「若者の意見」というのが一体何のことを指しているのか、いまいちわからない(たぶんナレータ自身、原稿執筆者自身よくわかっていない)。しかし、「誰それの意見」というのが繁華街の街頭インタビューで、おじさんやおばさんやおにいさんたちがテレビカメラに向かってしゃべっているようなことのことをいうなら、だいぶ簡単である。

ようするに「どの政党が与党になっても一緒」(無気力症の患者の悲壮な告白)、「国政を担える政党(候補)がほかにない」(最悪の食わず嫌い)、「言ったことをきちんと実現できる候補に投票したい」(完ペキな白紙委任状)。あるいは「やはりこういうときは“時局”向けのことでも言ってあげた方が良いだろうか?」。

結局だれが「意見」を述べているというのだろう? 街頭インタビューのようすを見るかぎり「若者の意見」という以前に、ほとんどのひとは──聞かれたときにそれに答える準備ができているという意味で──「意見」を持ってはいないのである。

しかしこれは当然のことではないか、と思う。そしてそうであるにもかかわらず、「若者」が倫理的に非難されるのには、イライラさせられる。白紙委任状の総数が増えたところで何がおこるだろうか? 何も起こらないか、せいぜいがまた日本を「ぶっこわす」候補や政党が当選して、野党の質問にニヤニヤ笑いの不真面目顔で答弁したりするのを毎朝のニュースで拝むことが出来る、その程度ではないだろうか?

大した「意見」がないなら、言うべきではない。しかし「意見がない」という状態を問題にすることは有意味である。実際、国政の利害関係者は有権者すべて(そして選挙権を与えられていない国内在住者すべて)である。にもかかわらず棄権や(さまざまなかたちで)白紙委任状を差し出さねばならない人びとがおびただしく存在することは、重大問題である。

「若者」云々いうのも、例えば──若者は斯く斯く然々の(現在もしくは将来の)悲惨のなかにおり、彼らの多くはこの問題の原因に気付いていない、だから彼らに彼ら自身の置かれている状況を理解させ、彼らを組織して、問題を政治的に解決しなくてはならない──というのならばわかる。けれどもNHKなどがいうのは、こういう種類の「意見」ではない。だからうんざりさせられるのである。

2009年8月21日金曜日

jQuery UI Sortable とダブルクリック・イベント

jQuery UIプラグインについてのメモ。
バージョンは、jQuery 1.3.2、jQuery UI 1.7.2

jQuery UIプラグインのうちSelectableは、あらかじめ指定した要素をマウスのドラッグにより擬似的に選択できるようにしてくれる。
要素選択の動作中、点線で縁取られた透明のDIV要素(class属性はui-selectable-helper)を画面最前面に表示して、マウスカーソルの移動にあわせてこのDIVのサイズを変更、選択範囲を指定できるようになっている。そして選択動作(マウスのドラッグ動作)の終了後、その指定範囲にあった要素に選択されたことを示すclass属性(ui-selected)を追加する。

このSelectableの動作自体はすばらしいのだが、これによってSelectableの対象として指定した要素では、ダブルクリック(dblclick)などのイベントがキャンセルされてしまう。
現状では、Selectableにこれを回避するようなオプションは用意されていないので、擬似的に“ダブルクリック・イベント的状況”を判定するしかない。

var prev_target;
var dblclick_callback = function(...){ ... };
var selectable = $({String} selector) . selectable({
stop: function(event){

var selected = $('.ui-selected', selectable);/* stop イベントには、引数として選択された要素へのアクセス手段が提供される、ということがないので一々選択されている要素を取得 */

if(selected.length === 1){ /* 選択されている要素が1つだけ*/
if(prev_target /* 前回の選択要素が保持されていて(undefinedでなくて)、*/
&& selected.get(0) === prev_target /* 前回の要素と今回のそれが同じ */){

var dblclick_event = ... /* 必要ならばカスタム・イベントオブジェクトなどを作成 */
dblclick_callback . call(prev_target, dblclick_event, {selected: selected});/* (疑似)ダブルクリックイベント用のイベントリスナ関数を呼び出す */

}else{ /* 前回の選択要素が保持されていない場合 */

prev_target = selected.get(0);
window.setTimeout(function(){ prev_target = undefined; }, 250); /* 一定時間(この場合250ミリ秒)経過したら、この回の選択要素への参照を削除 */

}
}

/* 以降は本来の選択動作についての処理を適当に */

}
});

2009年8月19日水曜日

jQueryのプラグインをつくった

この2週間ほどで2つのjQueryプラグインをつくった。
おかげでまた一段とIEのことを知ることができて、“有益”であった…

jquery.indent.js

指定されたHTML要素の内側のHTMLソースコードや、文字列のかたちで与えられたソースコードを、人間に見やすいようにインデントして返すもの。
(実はもうすこし前につくったものが結構バグがあり、非効率でもあったので全面的に書き直したもの)

jquery.tedit.js

HTMLのTABLE要素をグラフィカルに編集するためのプラグイン。行・列の挿入・移動・削除、セルの結合・分割、コピペなどの編集と、編集結果を二重配列やTABLE要素として返す機能を持たせた。

どちらもより大きなアプリに組み込むことを前提に開発したが、そちらの完成時期は不明。友人のアドバイスにしたがってデモページをつくったりもした。

2009年8月18日火曜日

COLSPAN属性およびROWSPAN属性とIE

引き続きInternetExplorerのDOM実装と格闘していて気がついたこと。

■COLSPANとROWSPANは静的な値である?

jQueryが、IE6やIE7において、内部的にどのようにこの2つの属性を読み書きしているのかはわからないが、
( {jQuery} tdElement ).attr( 'colspan', {Number} colspanValue )
( {jQuery} tdElement ).attr( 'rowspan', {Number} rowspanValue )

という呼び出しで、DOMのTD要素に両属性を書き込みしても、ブラウザの画面内で表示されているTD要素にその効果──すなわち複数のセルを結合した大セルの表示と、それにともなう右隣、下隣のセルの適切な位置への移動──は行われない。

FirfoxやOpera、Safariで同じことをすれば、セルのサイズが変更される。つまり両属性を書き込んだ時点でそのTD要素を内包するTABLE要素の再レンダリングが行われて、前述の「効果」が現れる。(「効果」によって右や下方に押し出されてしまう余分なセルは削除すれば、きれいなテーブルになる)。

IEでは──すくなくともjQuery1.3.2を使用している場合──このような親切は期待できない。上記のattrメソッドで属性を書き込んだあと、TABLE要素に対して、

({jQuery} tableElement).html( ({jQuery} tableElement).html() )

などとすこしばかばかしい処理(TABLE要素内のHTMLソースコードを取り出して、それをそのまままた元のTABLE要素内に注入する)をして、手動でTABLEの再レンダリングを引き起こす必要がある。

※TABLE要素内の要素にイベントリスナなど後天的・動的に付加された情報がある場合、それらの情報は上記の処理では棄却されてしまう。これを回避するにはもっと面倒な処理を行う必要がある。

■COLSPANとROWSPANは別待遇

これはFirefoxでもそうなのだが、COLSPANとROWSPANはブラウザ内部では値の扱い方が違うらしい。FirefoxではCOLSPANやROWSPANが指定されていない要素に対して、たとえば
var td = $('<td></td>');
td.attr('colspan'); // undefined を返す
td.attr('rospan'); // 1 を返す
とattrメソッドを呼び出した場合、二つの属性で返される値が異なる。
これは標準と照らしてどうなのかわからないが、わかりづらい動作であることは確かであろうと思う。

IEではこれがさらに怪しげになる。

"colSpan"属性や"rowSpan"属性(なぜかSが大文字)が存在する。どういうときにこれらの属性値が出現するのかわからない。たぶん、
td.attr('colspan', {Number} colspanValue);
td.attr('rowspan', {Number} rowspanValue);
などとすると、(TABLE要素のinnerHTMLプロパティなどにアクセスするとわかるのだが)、TD要素に、この謎の属性が出現する。そしてなぜかこの謎の属性のほうが、"colspan"や"rowspan"(もちろんすべて小文字!)よりも効果が優先される。仕方なく、
if($.browser.msie){
td.attr('colSpan', {Number} colspanValue);
td.attr('rowSpan', {Number} rowspanValue);
}
などとすると、うまくいく。($.browserつまりjQuery.browserオブジェクトは、jQuery1.3ではすでにサポート対象外宣告を受けているのだけど、こうしてしばしば立派に活躍していることを考えると、なぜサポート対象外?と疑問を感じる)

■そもそもIEでは、"colSpan"や"rowSpan"は存在しても、"colspan"や"rowspan"は存在しない?

さらに恐ろしいのは、IEで
td.removeAttr('colspan');
td.removeAttr('rowspan');

などとすると、エラーでJavaScriptの実行が停止してしまうこと。
おそらく「そんな名前の属性は存在しません」とでも訴えているのである。これにはかなりムカっとくる。

InternetExplorerのDOM属性認識

ここのところJavaScriptのライブラリjQueryのプラグインをいくつも作っていて気がついたのだが、InternetExplorer(IE)のJavaScript(JScript?)におけるDOM要素や、そのinnerHTMLプロパティからアクセスできるHTMLソースコードには独特なものがある。

Firefox、SafariではinnerHTMLプロパティからアクセスできるソースコードはタグ名がすべて小文字アルファベットで、XHTML的。ただしBR要素やHR要素、IMG要素などの元来閉じタグのない要素について末尾を「~/>」で終わらせる、というようなことはされていない。

Operaではある意味、innerHTMLというプロパティ名からして正しい挙動なのかもしれないが、タグ名はすべて大文字になる。

IEでは、innerHTMLプロパティから得られるソースコードは、Opera同様タグ名が大文字になる。そして属性値は、値にスペースが入らない種類のものである限り、「"~"」(クオテーション)で囲われていない。さらに、STYLE属性の、CSSプロパティ名がなぜかみな大文字アルファベットになっている。

これはDOM要素の属性にアクセスするためのプロパティを通じて、STYLE属性にアクセスした場合も同様であるらしい。CSSプロパティ名は大文字であった。

以上でもすでにして、IEのDOMが恐ろしくなってくるのだが、さらに問題があった。
IEでは手書きのソースコードや、DOMのメソッドを用いて作成したDOM要素に、手動で指定してはいない数多くの──おびただしい数の属性が追加される。innerHTMLプロパティを用いるにせよ、attributesプロパティを用いるにせよ、これらのプロパティによって得られるソースコードや属性の情報にはこちらが予期していない、しかもものすごい数の属性が含まれている。

たとえばTD要素(テーブルのセル)のcolspan、rowspanなどはこちらが指定しなくても、DOMのプロパティとしては存在していて、初期値は1。disabledという属性を持つことのできる要素については、かならず「disabled=false」。その他のすべての要素には「tabindex=1」が勝手にセットされているし、「on~」という形式のイベントリスナを指定する属性も空文字列が値として指定されて存在している。

これは結構タチが悪く、ソースコードがやたらと長く、また読みにくくなるし、下手に標準値などを指定されると困る場面がある(IEのDOMから得られたソースコードを他のブラウザで利用するときなど)。

結局上記4ブラウザでHTMLソースコードを標準化する(そして何らかの別の処理に用いる)には、

  1. IEとOperaでは、タグ名の小文字化を実施し、
  2. IEでは、「"~"」で囲われていない属性値を囲い、
  3. IEでは、STYLE属性についてはCSSプロパティ名部分を小文字化し、
  4. IEでは、さらに値が「0」であったり、「false」や「null」、「""」(空文字列)であるような属性は、(属性値だけでなく)属性ごとカットしてしまい、これは場合にもよるが「tabindex」については「1」であればこれも属性ごと削除する

──という処理が必要になる。

拡張機能Abduction!がFirefox3.5に対応


閲覧中のウェブページのスクリーンショットを作成してくれる拡張機能Abduction!が、Firefox3.5に対応した。

この拡張機能は、数あるスクリーンショット作成拡張機能のうちでも、ページ内の画像として取得する範囲を指定できるという便利なものであったが、Firefoxがバージョン3.0から3.5にバージョンアップして以来、この拡張機能は非対応となって使用できなくなっていた。しかし、今日ふと拡張機能の配布ページを見に行ったところ、バージョン3.5に対応していた。

インストールしてみると、ユーザーインターフェースが改良されていて、前のバージョン(Firefox3.5非対応)では拡張機能の画面(スクリーンショットとして取得する範囲を指定できる)がFirefox本体のウィンドウとは別ウィンドウとして表示されていたのだが、最新版では本体ウィンドウに統合されている。

しかも現在閲覧中のページ──スクリーンショットを撮りたいページ──の画面(タブ)はそのままに、画面上部にバーが表示され、画面内には、閲覧中のページの内容に重ねるかたちで半透明の選択範囲が表示されている。選択範囲をダブルクリックすると対象がページ全体になる。

なるほどインターフェースの改良を行っていたので対応が遅れたのか…と納得。すばらしい出来であると思う。

2009年8月11日火曜日

NTEmacs にJavaScript編集モード“js2-mode”を導入

Emacsのことで、友人はJavaScript編集時にJava編集用のモードを使用していると言っていたが、なるほどEmacsには標準で、JavaScriptやCSSを編集するためのモードが付属していない模様。「~.js」ファイルを開いてみると、“cc-mode”(C言語向けモード?)がオンになった。

CもJavaもやらないのにこれらのモードを使用せねばならないのでは、そもそもEmacsの導入を考えた目的であるところのものの半分──低機能-軽快なEmEditorと、高機能-鈍重なAptanaの間を埋めること──が満たせない。

■js2-mode

そこでまたググったところ、“js2-mode”というものを見つけた。(その名も“javascript-mode”なるものも広汎に用いられている──られていた?──らしいが、強調表示の不完全さの指摘が散見されたのでこちらはやめ)

“js2-mode”はここからダウンロードできる。
ダウンロードしたファイルは、「js2-(日付)(アルファベット).el」という感じの名前になっているので、これを、「js2.el」という名前に変更。

NTEmacsでは、バージョンナンバーのディレクトリ(「22.2」)の中の、「site-lisp」ディレクトリ内に、上記ファイルを移動。

Emacsを起動し、「M-x byte-compile-file」とコマンドを入力、ファイル名として「js2.el」の絶対パスを指定。すると、コンパイルが行われて、「js2.elc」なるファイルが出来る。

Emacs上で「M-x js2-mode」とモードを指定するコマンドを打つと、“js2-mode”が有効になる。

また.jsファイルを読み込んだときに自動でjs2-modeが適用されるようにするため、「.emacs」ファイルを編集する。自分の環境(Windows Vista Business SP2)では、同ファイルは、「C:\Users\(user name)\AppData\Roaming」に存在した。編集内容は下のページを参考にした。

【参考】

NTEmacs 22 インストール・メモ

Lisp/Scheme系言語の学習のため、また愛用のEmEditorと仕方なく使用しているAptanaの間を埋めるテキストエディタ探しのため、Emacsを試してみようということになった。マニュアルを貸してくれた友人に感謝。

今回はそのGNU EmacsおよびNTEmacsのインストールのときのメモ。
環境は、Windows Vista Business SP2

■GNU Emacs 23.1

FSFで配布されているGNU Emacsを試した。Windows版は、こことかから。最新版をダウンロードして、任意のディレクトリに解凍するだけでよい。解凍してできたディレクトリのなかの、「bin」ディレクトリの「runemacs.exe」でEmacsを起動する。

起動してみたところ、少なくともバージョン23.1では、日本語のインライン入力に対応していないことがわかった。日本語入力をすると、Emacsウィンドウ(“フレーム”といふらしい)の下に入力中のテキストが表示される。確定するとEmacs画面中のポインタ箇所に挿入される仕組みである模様(そもそも確定動作以前にインライン入力ができないことがわかった段階で失望を感じてそれ以上なにもしなかった)。一昔前のPhotoshopがこんな感じだったように思う。

チュートリアルの画面も、日本語フォントが不完全なものなのか、対応するフォントがないことをしめすらしい「□」がいっぱい混じっている。虫食いの古文書か、ところどころ判読できない古新聞史料でも読んでいるみたいで、話にならない。

これを初心者が使うのは時間と労力の無駄になるだろうと判断して(初心者でなくてもインライン入力ができないのでは、テキストエディタとして問題、だと思う)、このオリジナルEmacsは放棄。

■NTEmacs 22.2

上述のフォントのことですこしググったときに見つけた、GNU Emacsにパッチを当てたエディション、NTEmacs

日本語のインライン入力ができる上、ウィンドウ(フレーム)の半透明表示ができるらしい(しかし後者の機能はあまり重要でない)。

ダウンロードはSOURCEFORGEのプロジェクトページから。一覧中「~.patch.gz」などで終わっているのは無視して、「NTEmacs 22BASE Binary」などと表示されている欄からダウンロード。「emacs_22.2_bin_20080327.exe」は自己解凍プログラムだったので、ダブルクリックで解凍できる。

これまた好きな場所に移す。解凍してできたディレクトリのなかの「22.2」ディレクトリのなかの、「bin」に「runemacs.exe」がある。

起動するとちゃんと日本語のインライン入力ができる。フォントの設定も適切にされていて、MSゴシックで表示される。前述のような文字の欠落はない。

一段落。

2009年8月10日月曜日

Nos enfants nous accuserons

映画『未来の食卓』割引の効能のあるチラシを手に入れて、つい先日公開の映画、『未来の食卓』を観てきた。雑誌『ふらんす』でも紹介されていたが、原題の“Nos enfants nous accuserons”(ノ・ザンフォン・ヌ・ザキュズロン:子どもたちはわれわれを非難するだろう)というほうがやはり映画の内容にマッチしているような気がする。日本ではあまりウケなさそうな文字列だけど。

自治体による学校給食、高齢者向け給食サービスの無農薬・無化学肥料化および地産地消化の実例を紹介する映画で、化学物質の生産者・消費者双方への悪影響が繰り返し論じられている点などを鑑み。

映画中で盛んに登場する「bio」(ビォ)の語。映画を観るまで、なにか勘違いしていて、毒々しいイメージを持っていたのだが、「自然農法」の意であった(produits bios[自然農法作物]、culture biologique[自然農法])。そういえばそういう名前の乳製品をスーパーで見かけたことがあるような気がするが、あれはあまり「bio」ではなさそう(別の意味のbio)。

フランスの片田舎の小学生たちの、元気に授業を受けたり給食を食べたりしているのを観ていたらすこし元気が出た :-)

映画『未来の食卓』

2009年7月3日金曜日

Firefox3.5のタブにバグ──タブバーに存在しないタブの内容が表示される

Firefox3.5のタブ機能にバグを見つけてしまった──というか遭遇してしまった。

右図のように、タブバーにはタブがひとつも存在しないのに、コンテンツは表示される。Tab Mix Plusなどタブの動作に関する拡張機能は使用していないから、おそらくFirefox自身の問題。

「+」ボタンを押して新しいタブを表示すれば、当然そのタブ(=新しいタブ=真っ白のコンテンツ)が表示されるのだが、そのタブを消すと、またタブバーに存在しないタブの内容(もとどおり)が表示される。

2009年6月23日火曜日

Firefox3.0と3.5──起動直後の十数秒間の「応答なし」

Firefox3.0(Windows Vista Business SP1)を起動すると、起動直後──正確にはブラウザのウィンドウが表示された数秒後──から数十秒間、一切の操作を受け付けず、操作しようとするとタイトルバーに「Mozilla Firefox(応答なし)」と表示される。

これはどのようにしても、こうなる。
セーフモードで起動したときもそうであった。原因が分からない。

十数秒待てば復帰するので致命的な問題ではないのだが、実質的な起動時間の延長に、どうしてもいらいらする。

この問題がFirefox3.5では解決されるかも、とすこし期待していたが、Firefox3.5RC2をインストールして使用してみたところ、同じ現象に見舞われた…。

そんなわけで相変わらず、ストレスを感じたくないときはOpera9.46を使用していたりする。

2009年6月22日月曜日

Songbird1.2、その後

SOURCEFORGE.JPのニュースいわく、

ライブラリ管理、iTunesとの同期などを強化した「Songbird 1.2」がリリース
iTunesとのやりとりも改善した。「iTunes Music Store」で購入したコンテンツをSongbirdのプレイリストに反映でき、Songbirdに追加した楽曲やプレイリストをiTunesにエキスポートできる。これにより、「iPhone」「iPod touch」と容易に同期できるという。また、Last.fmのサポートも強化したほか、10バンドのエコライザーも搭載した。


──というのですこし期待して、(前回バージョン1.2をインストールした直後はダメだったが)「もしかしてもう一度試したら、iTunesStoreで購入した楽曲が再生できるかも!」と、Songbirdを起動したところ、iTunesのプレイリストとSongbirdのプレイリストをマージするかどうかを選択するダイアログが表示された。

そこでますます「もしや」と思ったが、マージしてもやはり楽曲は再生できない。それはまーそーだよなー。ガッカリ…。

2009年6月20日土曜日

Songbird 1.2公開──iTunes Store経由で入手したファイルは再生できない

Songbird 1.2が公開された。

すこし期待したのがだが、やはりダメだった。
iTunes Store経由で入手した楽曲は再生できない。

しかしもともとそうだったわけではなく、1.1.2にバージョンアップしたころからだったように思う。あるいはSongbirdの問題ではなく、同じ時期にiTunesなどになにか変更があったのかも知れない。

2009年6月18日木曜日

石原都知事の裸の王様ぶり、それを伝えるTVニュースの裸の王臣ぶり

今朝から報じられているとおり、石原都知事は、17日、ローザンヌ市内のオリンピックミュージアムで、IOCの委員を相手に、「開催計画をアピールするプレゼンテーションを行った」。

そして、他の候補地のプレゼンは見ていないが、と軽やかに自白してみせた上で、東京都の「プレゼンは緻密で完璧」と、自画自賛している。見事な裸の王様ぶりである。とてもことばを商売にする人間の発言とは思えない。

この点、前置きの「自白」も含めて淡々と報道していたNHKの朝のニュースは、その報道の無意味さ──「完璧」というのが事実であろうとなかろうと、とにかくも比較して言っているのではないのだから、当人の思い込みでしかない──は他局と争えないのだが、ある意味で適切な、意地の悪い報道をしているようにもとれる。

毎朝がこのようにして始まるといいのだが…この手のコメディを聞かされるとおもしろおかしさにちょっとは目が覚めるから。

しかしお昼のフジテレビのニュースであったか、上述の石原の自画自賛を真に受けて、「プレゼンは緻密で完璧」というのをあたかも客観的な事実であるかのように紹介、それを土台にして、しかし東京都がアピールしてきたポイントは他の都市もどうようにアピールしているもので…、などと議論をすすめてしまう。

ニュースを創る人びとがニュースに創られる(そして彼らがまたニュースを創る)、というわけ。ともかくお見事な裸の王臣ぶりで、さすがである。

2009年6月8日月曜日

紀伊国屋BookWebの書籍データはやはりちょっと…

今日、ふと思い立ち確認してみたところ、「成田竜一」は「成田龍一」に直っていた。

しかし今日書籍検索をしていてわかったが、「リュシアン フェーヴル」では何も引っかからず、「フェーヴル」でもだめで、「リュシアン・フェ-ヴル」でないと彼の書籍が抽出されない、ということがわかった。

しかもゴシック体フォントだとわかりにくいかも知れないが、「フェ-ヴル」は「ー」(長音記号)ではなく「-」(ハイフン。全角のマイナス記号)なのである。(ただしBookWebの検索システム上では長音記号と全角ハイフンは互換関係にあるようで、長音記号であらわした「リュシアン・フェーヴル」でも同じ結果になる)

そういうわけで彼の『書物の誕生』などの著作を検索するのに、まず「リュシアン」で検索して、検索結果1件目の『“ヨ-ロッパ”とは何か?』の書籍情報を表示し、そのなかの著作者情報から「フェーヴル,リュシアン【著】〈Febvre,Lucien〉」というリンク(しかもここでも表記法が違うことに注目!)をクリックして、彼の書籍一覧を得る、というようなことをしてしまった…。

ここまでひどくはないが、「エドワード・サイード」と「エドワード サイード」では検索結果が異なる。「ピエール・ブルデュー」を「ピエール ブルデュー」にすると、なぜか検索結果の件数が減少する(!)。

そういうわけで、やはり紀伊国屋BookWebの書籍データはやはりちょっと劣悪である。

2009年6月6日土曜日

麻生ロボは「-25%」パンチをだせるの?


麻生ロボ、かっこいいなー。
あのひと漫画が好きらしいし、これ見て半分よろこんでいるんじゃないかしら。

MAKE the RULEキャンペーンは、公式サイト立ち上げだけでなく、ちゃんとヴィジュアル面を重視した広報をしているのがヨイ。

2009年6月4日木曜日

天安門事件20周年──論説を「時代の趨勢」で結べる心性について

「六・四」――キャンパスに流れる“平穏” 北京大学生が感じる「特別な時間」(加藤 嘉一/日経BP)

北京大生として当時頑張った先輩たちに敬意を表したいとは思う。でも、今の俺たちには直接関係ないし、何かやろうとすれば今後のキャリアに大きく傷がつくことになる。

「特別な時間」──それは上からの統制と下からの自己検閲を背景として、そこに学生たちの「場」の変化が加わったようなものだろうか?

上の記事で引用されている学生たちの言葉から感じられるのは──もちろん当局による情報統制や歴史教育の問題が大前提としてあるはずだが──、すくなくとも言葉の上で彼らが「連帯」を示し、そこに「参加」し、そこで何らかの「達成」をめざす、その対象が、その「場」が、20年まえとはすっかり変わってしまっているのかもしれないということ。

今、(言葉の上では、というところは強調しておくべきだけど)彼らの多くが「参加」しているのは、エリートたちに用意された特別な「場」、経済的成功や官僚組織内での上昇をめぐるゲームの「場」であって、彼らの栄達は貧困や人権侵害、公害などで苦しむ人びとの中に見出されない、そういうような。

こうした状態に対して──、

このような状況下で、当局が「六・四」に関する一切の情報を封殺し、報道を徹底的に規制しようとするのは、改革開放という国策およびグローバル化という時代の趨勢に逆行している、と感ずるのは筆者だけであろうか
(…)
社会不安を事前に抑えるという観点から、情報統制を図ることは理解に難くない。
(…)
「六・四」が歴史の1ページに刻まれるには、もう少し時間が必要なのかもしれない。

──としか言えないのが、結局「日本人」なのかもしれない、とも。

こうした論説にはいかようにもツッコミを入れられると思うが、一番気になるところをあげるなら、「時代の趨勢に逆行」していると非難しながら、「もう少し時間が必要なのかもしれない」──つまり“時代の趨勢がそうさせる”(!)ということ──として結んで済ましてしまう/しまえる心性である。

このすばらしい矛盾。“現実”を説明するのに「時代の趨勢」しか、思い付くことができないのだろう。

しかし、「時代の趨勢」が何だろ言うのだろう。そんなものを論じても、学問的にも思想的にも、何も論じたことにはならないし、何も説明したことにはならないのである。それは、自分が「時代」にコミットしていないこと/コミットしたくもないことの告白でしかない。そんな告白は聞きたくない。“こんなオジサンになってはいけない”、そう思う。

そんなことより僕たちがしなくてはならないのは、中国国内や香港、あるいはまた亡命先の国々で活動を続ける人びとを、言葉の上だけででもいいから後方支援することではないのだろうか?

2009年6月1日月曜日

成田竜一ばかりではなかった

その,紀伊国屋BookWebの書籍データの誤りをもうひとつ見つけてしまった.
木島日記』の著作者名(森美夏)が抜けて,原作者名(大塚英二)だけになっている…

数日間で2件も見つけてしまった──もしかして紀伊国屋BookWebの書籍データは全体としてかなり劣悪なのではないだろうか,と考えてしまう.すくなくともAmazonの数百倍劣悪っぽい.

2009年5月31日日曜日

ネット広告のありがたさ

最近,ThunderbirdからまたGmail直利用に戻ってきた.
スレッド表示以外が用意されていないのがとても残念なのだが,ともかくメール検索のスピードはThunderbirdにはない強みである.

それでしばらくThunderbirdに移行していた間にかなり古くなっていた「フィルタ」の定義を徐々に改めて──追加・変更・削除している.

そうしているなかで,AmazonであるとかYahoo(の各種サービス)であるとかメールマガジン発行代行サービス(FreeMLとかMag2とか)であるとかの広告メールの膨大さを,またしみじみと感じていたのである.

これらの広告があればこそ,ぼくたちはとくにYahooやFreeMLなどを使用するにあたって,使用料を免除されているのである.実際メール広告はメールソフトやWebメールサービスですこし工夫するだけで簡単に自動削除できてしまうのだから,「使用料免除-広告メール受取」という取り引きは,ユーザー側にとってきわめて割の良いものに思える.

それはウェブサイト上のバナー広告やFlashによる広告も同じである.すくなくともFirefoxを使用しているユーザーは,当人にその気があればかなりの数の広告を自動で消し去り,表示されてしまったモノもまた手動で登録することで,次回以降,類似の画像を自動で消し去るようにできる.

なるほど便利.便利極まりない.もちろん広告のより多くの部分は,サービス使用料とは関係のないものだろう.

それにしてもこれって,サブプライムローンのはなしとどう違うのだろう,と思う.膨大な額の,「効果」のあるなし以前に「表示」すらされない広告に対して払われる,膨大なお金.

テレビやラジオ,新聞,街頭広告なら,「表示」されないということはない.でも,PC上では,すべてのユーザーが──とは言わないまでも,多くのユーザーが電子的なフィルタリングの手段を手もとに持っているのである.電子的な検閲は,徹底的であり拡張も容易である.

その点,ネット広告は「誰も見ていない」というわけではないし実際「ある程度は効果がある」のだろうけれど,結局「投資に見合った効果が──いやそれどころか表示が──なされているか分からない,まったく信用のおけないもの」なのではないか,と.

もちろん,われらの敬愛する企業経営者の方々の多くは,自分たちが思っている以上に自分の頭で考えてはおらず,彼らの愛読書やその手の雑誌に示された「事実」や「法則」にしたがって動くのだろうから,当面は大丈夫.

しかしいずれ「ネット広告の信用おけなさ」が彼らにも理解──もちろんその理解は「理性」よりも「崇拝」や「鵜呑み」によるものだろうけれど──されてしまったら? くわばらくわばら.

2009年5月27日水曜日

紀伊国屋BookWebの成田竜一(成田龍一)


ふと気がついたのだが,最近よく利用している紀伊国屋BookWebで,「成田龍一」と検索してもたった2件しか表示されないのだが,「成田竜一」で検索すると,13件表示される(うち事実上の重複1件).

もちろん正しいつづりは前者だが,正しいつづりで検索している限り,彼の書物はほとんど見つからない.そういうわけで,入力ミスというのは1件1件まちがうものではなくって,こうしてゴッソリとまちがうものなのだな,と半ば感心.

2009年5月26日火曜日

Songbird 1.1.2で多くの楽曲が再生できない

オープンソースのミュージックプレイヤーSongbirdの調子がおかしい.
バージョン1.1.2になってから,多くの楽曲が再生できなくなっている.

再生しようとしても(楽曲の再生位置を示す表示は動くが)音が聞こえてこない.エラーコンソールをみると,何か表示されている.再インストールを行ったが問題は解決せず.セーフモードで起動しても症状は改善しなかったから,拡張機能の問題ではなく,本体の問題らしい.

以下,表示されたエラーいろいろ──

Error: [Exception... "Component returned failure code: 0x80004005 (NS_ERROR_FAILURE) [nsISimpleEnumerator.getNext]" nsresult: "0x80004005 (NS_ERROR_FAILURE)" location: "JS frame :: file:///C:/Program%20Files/Songbird/components/sbPublicPlaylistCommands.js :: plCmd_isSelectionRevealable :: line 389" data: no]
Source File: file:///C:/Program%20Files/Songbird/components/sbPublicPlaylistCommands.js
Line: 389

_getCommandProperty(null, 0 (library_cmd_reveal), menu, m_EnabledCallback, true) - [Exception... "Component returned failure code: 0x80004005 (NS_ERROR_FAILURE) [nsISimpleEnumerator.getNext]" nsresult: "0x80004005 (NS_ERROR_FAILURE)" location: "JS frame :: file:///C:/Program%20Files/Songbird/components/sbPublicPlaylistCommands.js :: plCmd_isSelectionRevealable :: line 389" data: no]

Error: Permission denied to call method Location.toString

2009年5月24日日曜日

久々に手書きでサイトを公開した

先週前半,とてもとても久しぶりに,ふつーの,手書きのHTMLでウェブサイトをつくった.この間に制作したものを公開するためのもの.とりあえず,今月中盤に作成したjQueryのプラグイン,Simple Templateを公開(つくった後でほぼ同名の別のプラグインが存在することに気がついた).

手書きのHTMLというのは,ソースコードがCMSなどによって構成されたものでない,という意味で.DreamWeaverやホームページビルダーを使っていたという意味ではない(ここは強調…).

もっとも各ページでメニューの項目を統一しなければならない都合などを考えるとすぐうんざりしてしまい,結局今ではPythonで記述したユーティリティプログラム(プログラムといっても極々単純で応用の利かないものであるが)でHTMLソースコードの構成を行っていたりする.

さてとりあえずサイトを作ってみたものの,次に公開できるものはなにかあるのだろうか,と考え中.

2009年5月15日金曜日

Lenovoのシステムアップデートサービス

4月ごろから、ThinkPadのシステムアップデートアプリ(ThinkVantage→System Update)を起動して、システムアップデートを使用とすると、右のようなものが表示されるようになった。

Lenovoのシステム更新方法が変更されます。ご使用のシステムの新しい更新情報は、引き続きwww.lenovo.com/supportからご利用いただけます。5月に再度System Updateを起動して、Lenovoの新しいメッセージング・システムを有効にしてください。


というのだが、(そもそもこのようにシステムアップデートサービスという重要なサービスに空白期間をつくること自体理解できないが)その5月も半ばであるのに、表示はそのままである。

ThinkPadの使いやすさは兎も角、もともとシステムアップデートがやたら鈍足なのと、上述の問題とがあってLenovoのサポートのほうはどうしようもないな、という感想。

2009年5月6日水曜日

IEの正規表現 string.replaceメソッドとRegExp.$n

このGW中、構想2日、作成に2日もかけて、JavaScriptでうごくテンプレートエンジンのようなものをつくった。

「エンジン」というほど大したものではなく、ようするに文字列中で変数を使用したり、if文とeach文を使えるようにしたもの。とりあえず、構造は単純──これ以上複雑なものはぼくの頭では無理──なのでFirefoxやOpera、Safariでは動く。しかしIEでは動かない。なんだか、どうしようもなくバグっている。正規表現関連の処理で躓いている?

Googleで検索してみても、正規表現についてのIEの対応状況やバグの情報が見つからない… DOMに関するものについては、本も出ているし、jQueryなどのライブラリでは当然その種の対応状況差やバグに対応してくれている。しかし、正規表現についてそういうライブラリはなさそう… こまったなぁ…

【追記】

原因が分かった。

すくなくともIE7では、Stringオブジェクトのreplaceメソッドを、第1引数に正規表現、第2引数に動的な文字列の置き換えを行うための関数を指定して呼び出したとき、この第2引数の関数内で、RegExp.$n(nは整数)を呼び出しても、ただしく動作しない。

いや、そもそもreplaceメソッドの第2引数に指定した関数のスコープ内でも、RegExp.$nがちゃんと使えるなどと確約するような文章を読んだことがあるわけでもないので、「ただしくない」などというのはちょっとアレなのだが、しかし「直前の正規表現マッチングにおける、n番目の (...) に対応する文字列を返します。」(とほほのWWW入門)というところから自然に類推すれば、使えて当然というものである。

現にFirefox3、Opera9、Safari3では使えた。そしてIE7では使えなかった(せめてundefinedなどを返してくれればまだ解決は早かったのではと思う。IE7ではRegExp.$nは──いつもではないのだが──空文字列を返してよこすという、かなり奇妙な動作をしている。第1引数として渡した正規表現ではとてもキャッチできないような文字列を返すこともあった。何にしても最悪である)。

ヒントはここ(「JavascriptのString.replaceに無名関数を渡して複雑な置換」/Electronic Genome)にあった。

string.replace(regexp, function)

という形で、replaceメソッドを呼び出したとき、第2引数の関数には、引数が渡される。この引数は正規表現による直前のマッチングの結果により数が変化するので、関数内ではarguments[n]という形でアクセスするのが都合良い。このargumentsの内容は、それはそれでおもしろいのだが(ホントに)、この件には関係ないので、そこは上記の記事を参照のこと。

しかしともかく、このarguments[n]形式でのマッチング結果へのアクセスはうまくいった。IE6、IE7でもちゃんと動作する。他の上述のブラウザでも問題なく動く。

RegExp.$n形式のときの、「n」と、arguments[n]形式でのアクセスのときの「n」とは同一でよい。ただargumentsの最後尾と最後尾の1つ前、つまり2つの引数については別。この点は上記記事を参照するべし。

2009年4月29日水曜日

TortoiseSVNは一時使用を取りやめ

TortoiseSVNは1.6.0から(あるいは1.5.xから?)1.6.1にバージョンアップした段階で、エクスプローラが鈍足化して使い物にならなくなる問題が起きたので、バージョンダウンをしたのだが、今度はWindowsが起動直後にエクスプローラが応答しなくなるという、もっととんでもない問題が発生。

エクスプローラはWindows Vistaのデスクトップ画面や、タスクバー、スタートメニューなどにも関係するので、これらの機能も応答を停止する。タスクマネージャからエクスプローラのプロセスを停止したり、Windows内蔵のアプリ強制終了機能(「このプログラムは応答していません」)を使って停止したり…。

何とか起動直後の短い時間にTortoiseSVNのインストーラを使って、アンインストールや再インストールを繰り返して、1.6.0も1.6.1も試したが、どちらもダメだった。なんなのだこれは…。そういうわけで、現在はやむなくTortoiseSVNはアンインストールしたまま、再インストールは試みず、一時使用を取りやめている。

Powered by ScribeFire.

2009年4月27日月曜日

TortoiseSVN 1.6.1のバグ?

エクスプローラの具合が悪くなっている。フォルダ内のファイルの表示や、ファイルの状態変化──ファイル名などの変更──による表示の更新などのスピードがおそろしく遅くて、事実上使い物にならない。

TortoiseSVNのバージョンを最新のものにした(Windows Vista Business SP1に最新版TortoiseSVN 1.6.1をインストール)直後にこの問題が起きたことからして、どうも原因はこのバージョン管理アプリにあるっぽい。

エクスプローラが使えないのは困るなぁ゛… :-(

追記:
その後、バージョン1.6をダウンロードしてインストールした。今のところエクスプローラに以上はない。平常通りに使える。

Wubi 9.04 正常に動作した

この土日に何度か挑戦してすべてエラーでインストールに失敗したWubi 9.04。
今日、試してみると、何も問題なく動作した。ようするにオンライン上の、本来あるべき場所に、Kubuntu(Ubuntu)のISOがなかったとか、そういうことだろうか?(その手の問題ならばFedoraやOpenSUSEのネット経由インストール作業で経験したことがある。)

早速、Firefoxをインストールしてみると、8.10の時よりも格段にKDE 4の標準テーマOxygenとの統合がよくなっている。もっともメニューのプルダウンのなかで表示されるアイコンや、「設定」ダイアログで表示されるアイコンにはまだ大量にTangoプロジェクトのものが存在している。

新しいタブや、Faviconを用意していないサイトのタブの左側に表示されるアイコンも、Tango。今後に期待したい。もっとも今回Kubuntuをインストールしたのは、別に困難な環境下でFirefoxをたのしむためではなく、KDE標準のブラウザKonquerorを使って、いろいろ試してみるためである。

(それにしても、KDEのテーマはキレイだな…逆にこれに合わせねばらないアプリ開発者がかわいそうでもある。)

2009年4月26日日曜日

十数年前の…内蔵HDDなしのPCを廃棄した

この土日、わが家のPCルーム──といっても最近はノートPCばかり利用しているのでこの部屋の利用はあまりない──の片付けに着手し、おおよそ十数年前からほとんど根本的な整理もせず堆積するにまかせてきた書類、書籍、ソフトウェア、そしてやたら重たいCRTディスプレイやPC本体ほかのハードウェアを部屋から運び出した。

たったの十年でもやたら古く見えてしまうのは別にコンピュータ関係のものばかりではない。自分や家族の写真を見て、こんな顔をしていたのか、とちょっと感心(?)してしまったり、新聞紙のすさまじい劣化具合に驚いたり、なんでもないパンフや雑誌などの印刷物に「時代」を感じてしまったり、そしてなんと言っても「どうしたらこんなところに?」という箇所にてんこ盛りにたまった綿ぼこり。

しかしやはりPCの時間の進み方はちがう。片付たものの中には内蔵HDDなしのPCがあった。ようするにFDDと、ほんのわずかなRAMでもって動くもので、これは外部接続のHDD──それもせいぜい何十MBという程度のもの──を幾つかつないで使っていた。聞けば、Windows3.x以前の機械とのこと。

かように時間を語ることによってひとは自ら年老いるわけだろうか…いやまあそれにしても十年ごとの掃除でこうして年老いるのでは、なんというか自身の過去をブチリブチリとちぎって見ているようで、まったく他人様の足跡でも見ているような気分ではある。

Powered by ScribeFire.

2009年4月25日土曜日

Wubi 9.04がエラーで動かない

先日、Ubuntu9.04がリリースされ、Wubi9.04もリリースされたので、また使ってみようかと思いダウンロードして実行したのだが、Ubuntuのファイルをダウンロードする段階でかならずエラーが起きて、停止してしまう。

なぜ2種類なのかわからないが、ひとつは、

An error occurred:

Cannot download the metalink and therefore the ISO


そしてもう一つは、

An error occurred:

IOError: < urlopen error (10054, 'Connection reset by peer') >

というもの。


同様の問題について言及しているものは、ここ↓しか見つからない。

wubi 9.0.4のインストールエラーの件 by mickey228


2009年4月22日水曜日

Operaで外部エディタ使用はできないのか

Operaをまともに使い始めておよそ1週間。

Firebugがない──Firebug Liteならあるが──ことはともかくとして、テキストエリアの内容を外部テキストエディタで編集することができないらしいことには、がっかりしてしまった。

最近はブラウザ上で動くWYSIWYGエディタも増えてきてテキスト入力の手間も減ってきているのはたしかだが、やはり広い画面で編集したいときもあるし、テキスト編集後、手もとにコピーを保存しておきたいときもある。そういうときに、外部エディタが使用できればかなり便利なのだが…

いくらか探してみたけれども、すくなくとも日本語の情報でこの点に触れているものはほぼ皆無であった。探索の結果からすると、(日本の)Operaユーザーはせいぜいページのソースコードさえ外部エディタで開ければ満足、ということのようである。

「まー、たしかにこんな機能をほしがるのはViewSourceWithなどの拡張機能に慣れきってしまった軟弱モノだけなのかもしれない」などとも考える。

2009年4月21日火曜日

Tango続き


その後もTangoアイコンセットを探し回ってきたが、結局ブラウザ関係のアイコンは、OperaのTango CLテーマ(スキン)からいただくのがいちばん手っ取り早い方法のようである。

Operaの「ツール」→「外観の設定」の画面でダウンロードしたスキンは、Windows Vistaでは、「C:\Users\(ユーザ名)\AppData\Roaming\Opera\Opera\profile\skin」にある。Zip形式で保存されているのを解凍すれば、アイコン画像が入手できる。Zipの中に入っているテキストファイルを読む限り、Tango CLスキンはGPLなので、扱いも楽(?)でよい。

Firefoxの種々のTangoテーマからアイコンをいただくことも考えたが、とくに目的としていた「履歴」アイコンがちょっと気に入らずボツ(ちなみにこちらは何も一度ローカルのアプリ本体にダウンロードせずとも、Mozillaのアドオン・ページでダウンロードできる)。

Operaにハマりかけ


最近インターネット利用にはもっぱらOperaを使用している。

ウェブページやウェブアプリの開発作業はどうしてもFirefox以外ではできないが──なにしろFirefoxにはFirebugが付いている。Firebugに比べるとOpera内蔵の開発者用ツールDragonflyはまったく力不足である。ま、ないよりはマシなのだが──、しかしOperaにだって負けないところがある。

まずタブバーの下にアドレスバー(戻る、進む、再読込みなどのボタンとURL入力・表示フィールド窓と検索窓)がある。これがものの道理というものであろう。タブバーの上にアドレスバー(ロケーションバー)があるようなブラウザは設計思想がヒドイのだと思う。そしてそんなブラウザばかりなのである。

次にOperaは、通常版もポータブル版も、動作が速い。これはもっぱらFirefoxとの比較なのだが(SafariやChromeはまともに使ったことがない、使いたくもない)、この点では「コーディング→動作確認→コーディング→…」と繰り返す開発作業でも結構役に立つ。ポータブル版(Opera@USB)の起動の早さも、大変助かる(ポータブル版があること自体がたいへんな優位なのだが)。

しかしOperaで気に入っているところといったら、何よりもスキンの品質の良さである。OperaのTangoスキンやGammaスキンはかなりイイ。Thunderbirdでは随分前から、Firefoxではバージョン3に入ってから、Windows環境で利用できるTangoテーマに完成度において満足のいくものがなくなってしまったように感じている。Tangoファンとしては許し難いことなのである(Firefoxのテーマ一般の完成度の低さ──なんて実際に作ったこともないものが批判するのはちょっと卑怯な気もするのだが──は昔からのことである)。

拡張機能がない(ウィジェットってなに?)のがなんとも窮屈にも感じられるのだが、一方でサイトごとのクッキーやスクリプトの設定などがとても簡単にできたり、ファイルのダウンロード画面やブックマーク編集画面、そしてJavaScriptで開かれたポップアップウィンドウまでもがタブにみごとに統合されていたりすることには、かなり感心してしまった。

これはしばらく飽きそうにない。

2009年4月17日金曜日

Tangoアイコンを探す

ここのところPHPとjQuery、Uploadifyなどのプラグインを使用したファイル共有アプリの開発に参加していて、そこではTangoアイコンセットを使用している。

Tangoはそのデザインもよしなのだが、すくなくともベーシックなアイコンについてはCreativeCommons(CC)でもないようなので、大変に扱いが楽なのである。

しかし問題は公式サイト以外で公開されているものにしばしばライセンスが不明なもの──フリーならフリーと書くべきである──がある。

● tango extras (many icons for tango) 0.3

公式サイト外で公開されているうちで数量が多く役に立つのが、ここで公開されているものなのだが、

License:
see readme files in every archive since this set of icons contains many mixed icons

──とあるにもかかわらずそれぞれのzipファイルを解凍してもライセンスについて述べているファイルは出てこない。もちろんそこは都合よく解釈させてもらっているが…(「つまりパグリックドメインですね!」)

● Icon Inventory for Firefox3

ここは公式サイトからリンクされているページだが、公開されているアイコンを蝟集した画像にはライセンスについて何ら記述がない。だからここでも都合よい解釈でいこう。

● Tango OOo Theme

一番最近に探していたのはOpenOffice.orgで使用されているアイコン。自分のPC内にインストールされているOpenOffice.org 3のアプリ本体のファイル群の中をさがしたところ、

Program Files/OpenOffice.org 3/Basis/share/config

のなかにzipファイルの形でテーマファイルが格納されているのを発見。tango_images.zipのなかにTangoアイコンが含まれていることがわかったが、よく見るとTangoというよりGnomeテーマ(たしかにTangoと共通の部分が多いが異なる部分もあるアイコンセット)らしい。がっかり。しかもTangoではないアイコンがおびただしく混じっている… OpenOffice全体と同様このアイコンもLGPLと考えてよいのかな…

またここで配布されているものはなぜかWindowsVistaに備わっている解凍機能(「すべて展開」)ではちゃんと解凍できない。他のアーカイバを使えば解凍できるが、これも同上でなぜかTangoならざるアイコンばかり詰まっている。images_industrial/resその他の中にTangoアイコンが見つかったが…(考えてみればこのフォルダ名自体おかしいではないか。industrialはそれ自体テーマ名である)。ともあれはっきりCCライセンス下での公開とあって、わかりやすい。

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2009年4月2日木曜日

ImpressCMSでPrototype.jsとjQueryが衝突


前の投稿でも述べたところのjQueryと他のJSライブラリ──とくにPrototype.jsライブラリ──との衝突の問題.実際上そうそう起きることもないのだろうなと思っていたのであるが,ImpressCMSではそれが起きてしまった.

どうやらImpressCMSは標準の状態──オンラインで配布されたままの状態──でPrototype.jsが呼び出されるらしい.そのせいでXoops2上で開発していたモジュールで,jQueryを使用しているものに不具合が出てしまった.jQuery側で,「noConflict」メソッドを呼び出して,「$」を「jQuery」のエイリアスとしないようにする必要がある.

それにしてもまぁ,結局のところなぜ「$」を使おうとするのかわからない.1文字というのが最悪である($jでもよいではないか).

2009年4月1日水曜日

jQueryプラグインに挑戦しようとして…


これで何度目になるのだか分からないが,jQueryのプラグインを作成してみようと思い立った──思い立って「プラグイン 作り方」みたいなキーワードで検索してみると,「0日目:jQueryプラグイン作成の基礎知識」という記事と,その記事のブックマーク,ウェブクリップ,ブログへの引用などがおびただしく表示される.

でもこの記事はあくまで「初歩」的内容のみということらしく(それはそれでよいのだが),他のライブラリとの共存(衝突回避)の問題などにはふれておらず,細かいことにはふれていない感じ.この“流布”ぶりは作為的なものなのか,と感じる.

衝突回避問題ふくめ詳しい解説では「jQuery(3): プラグインを作ろう - HDEラボ」のほうが断然役立つ.以前すこし読んだ記憶があったのが,前述の記事の検索結果に邪魔されてなかなか発見できなかった.

2009年3月30日月曜日

『ドレフュス事件のなかの科学』読了

アラン・コルバン『においの歴史―嗅覚と社会的想像力』(なぜかくも記述に年代を添えずに読者を混乱させようとするのか!),ノーマ・フィールド『小林多喜二―21世紀にどう読むか』(なんとなくまとまりのなさを感じるのだが…)に続き,菅野賢治『ドレフュス事件のなかの科学』を読み終えた.三・四百ページあるとどうしても一週間以上かかってしまう….なんとかならないものか.

難解な部分もあるが,平易(?)な部分もある.記述は丁寧である.ただ本文中に出典のこまかな内容まで括弧内記述してあるせいで,読みにくさがある.脚注でも傍注でも割注でもいいから,本文と区別してほしかった.

19世紀末~20世紀初頭のフランス「科学」思想界のようすをすこし垣間見たような気がした.デュ・パティ・ド・クラムやベルティョンの暴走ぶりは,今か らしてみると,また彼ら個人を周囲から切り離して見るとかなりおもしろくもあるのだけれど…反ユダヤ主義の文脈のなかで,あるいは「科学」思想の問題とい う文脈のなかで考えると笑ってもいられない.


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2009年3月15日日曜日

道新2009年2月20日──「南北之塔」偏見に揺れる

北海道新聞
2009年2月20日 夕刊 1面
沖縄戦アイヌ民族元兵士と地元住民が建立
「南北之塔」偏見に揺れる 一部でイチャルパに異論

南北之塔は、「道内出身者が中心の第二十四師団(通称・山部隊)」に所属した、アイヌ民族元兵士で故人の弟子豊治さんと、糸満市真栄平の住民が、66年、戦争犠牲者の遺骨を集めた納骨堂とともに建立した慰霊碑。

北海道ウタリ協会によれば、「沖縄戦で戦死したアイヌ民族は四十三人(判明分)。真栄平にその遺骨が納められているかは不明だが、同協会は八一年からほぼ五年置きに南北之塔でイチャルパ(供養祭)を催し、別のグループも行っている」。

記事によれば、しかし、「真栄平の一部住民で組織する『南北の塔を考える会』」が、「塔とアイヌ民族とのかかわりを記した本の著者に訂正を要求」(80年代後半?)、また90年頃には「イチャルパを妨害して同会が慰霊碑への道を封鎖したこともある」、という。「塔とアイヌ民族とのかかわり」というのが、どのように紹介されていたものなのかもすこし気になるが、記事はこうした妨害を、ごく一部の住民のアイヌ民族に対するレイシズムによるものとしている。

実際、短くも引用された「考える会」代表の大城藤六の話は、そのようにしか解せないものである。

南北之塔が「アイヌの墓」と言われるのが許せない。北海道出身の沖縄戦戦没者の慰霊碑はほかにある。遺族はそちらに行けばよい

(敵味方にかかわらず、また出自にかかわらず死者を記念する碑を建立する人びともいれば、またかようにそれを拒む人びともいる、というわけだろうか。最近問題となった非正規滞在者の問題にしてもそうなのであるが、他人を嫌悪し、排除することに心血を注ぐことは、あまりにも無益なことである。)

また真栄平自治会代表の喜納康升によれば「集落で南北之塔の考え方は二分している」ということで、彼も「代表」ではなく「個人」としての参加なのだそうである。

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道新2009年3月2日──権利回復訴え札幌で集い

北海道新聞
2009年3月2日 日刊 30面
アイヌ民族の権利回復訴え 札幌で集い

3月1日、サッポロファクトリーで開かれた「アイヌ文化とふれあい、人権を考える集い」の報告記事。
「昨年六月の国会決議を踏まえ、法務省、北海道、札幌市など八団体が初めて開いた」もので、「関係者によるトークショーや民族舞踊の披露された」。

記事には、横田洋三氏(財団法人人権教育啓発推進センター理事長)と加藤忠氏(北海道ウタリ協会理事長)のトークショーでのことばがすこし引かれている。

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道新2009年3月6日──砂澤ビッキ没後20年回想展

北海道新聞
2009年3月6日 夕刊 1面
砂澤ビッキさん没後20年 「父と向き合う」 息子・陣さん企画 8日まで回想展 札幌

旭川出身の彫刻家、胡砂澤ビッキさんの没後二十年の回想展が、六日から八日まで札幌市豊平区内のビルで開かれている。

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道新2009年3月12日──アイヌ文化伝える踊り

北海道新聞
2009年3月12日 日刊 27面
今週のおすすめ アイヌ文化伝える踊り

胆振管内白老町で14日に行われる(行われた)「アイヌ文化フェスティバルinしらおい」の紹介記事。
古式舞踊、伝統食の試食、アイヌレブルスの「ダンス」、「沖縄琉球舞踊」、『アイヌ神謡集』(知里幸恵)の朗読などが行われる(行われた?)という。

※付記今年のアイヌ文化フェスティバルは、室蘭、東京、和歌山、白老でおこなわれた。

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2009年3月13日金曜日

Songbirdがバージョンアップ…そして再生が出来なくなった


性能強化した「Songbird 1.1.1」、アルバムアートの取得にも対応というニュースを見て、ヘルプ→ソフトウェアの更新からさっそくバージョンアップを実施した。バージョンアップをしたら、「ライブラリ」に登録された楽曲がまったく再生されなくなった。再生中の“位置”をしめすバーは動いているが、音が出ない。

[追記 2009/3/14]

その後、Songbird公式サイトでダウンロードした最新版のインストーラでインストールをし直したら、再生できるようになった。

2009年3月12日木曜日

Ubuntu 8.10とThinkPad X200

昨日に引き続き、今日はWubiでUbuntu 8.10を入れてみる。Kubuntu(KDE)と異なり、もちろんFirefoxの表示に問題はない(ここがとても重要なのである)。

が、どうやらThinkPad X200との相性が悪いらしく、画面の解像度をただしく認識しない。X200の画面解像度は1280x800ピクセルなのだが、X.orgのシステムが1024x768と勘違いしている。

grandrというパッケージで一時的には問題が解決するが、ログアウトしただけでもう元の異常な状態に戻ってしまう。本来の解像度とは幅も高さも違うので、すべてがボンヤリ&扁平に表示される。

結局、「Ubuntu 8.10 ThinkPad X200でWXGA(1280x800)表示」に書いてあった方法で治すことができた(感謝々々)。

ターミナルで、
sudo gedit /etc/X11/xorg.conf

──と打ち込んで、設定ファイルをテキストエディタで開き、全面的に書き換える。
書き変えの内容は上述の記事を参照。変更を保存し、ログアウトすると、設定が有効になり、ただしい画面解像度で表示されるようになる。以後、ログイン・アウト等しても問題が再発しなくなる。

2009年3月10日火曜日

Postbox 1.0 Beta 9 ──まだまだ多言語化はせず

Thunderbirdをベースに開発が進むメールソフトPostbox先日の試用インストール後,もう2回もベータ版をリリースしていて,すでにBeta 9である.

インストールしてみたのだが,相変わらず,日本語でTo-Doを登録するとすべて「?」に化ける.こうしてみるとリリース間隔が早いというより,リリースごとの改善が少ないということなのかも知れない.

[参考] 2月15日投稿 メールクライアントPOSTBOXをインストールしてみた

KDE 4を使ってみた…が、Firefox3にやや問題あり

Wubiを使用してWindowsとKubuntu(Linux)のデュアルブート環境を作ってみた。理由はKDE 4を試してみたくなったため。

まだほんの少ししか使っていないが、いくつかわかったこと。
  • インターフェイスがとても美しい──OxygenテーマはVistaのAeroの比ではない
  • Firefox3はKDE4向けにデフォルトテーマをちゃんと用意していない──「アドオン」画面の「テーマ」タブには「Default」テーマが表示されているが、その右側に表示されるイメージ画像には「Tango!」と書いてあって、一目瞭然。もちろんKDE4のデフォルトテーマはTangoではなくOxgenなである。そしてあきらかに表示がおかしい。一番ひどいのはたぶんタブバーの表示(下画像)。ようするにKDE4は事実上サポート対象外なのである。バージョン3からはそれぞれのOSのテーマをFirefoxのデフォルトテーマとするという話だったが…がっかりである。Kde4+Firefox3というテーマが公開されていたが、これも対応が完全ではない。
  • Konquerorがおもしろいが物足りない──このブラウザでありエクスプローラでありドキュメントビューアであるアプリはもちろんFirefoxのようなインターフェイスの不始末はなくオプションが豊富でおもしろい。が、いかんせん、数十個の拡張機能で武装したFirefoxに慣れてしまった後では、どうしても物足りない。あとレンダリングエンジンやJavaScriptインタプリタが異なるために表示・動作の違いが出てくる。またGmailはIE同様に制限されたUI・機能しか使えない。

2009年3月9日月曜日

うちのThinkPad X200はよくコンテクストメニューの問題を起こす

うちのThinkPad X200は,どういうわけか,たまにコンテクストメニュー(右クリックで表示されるメニュー)で異常が起きる.

デスクトップ画面()や,エクスプローラの画面で,ファイルやフォルダなどの上で右クリックすると,エクスプローラが無限ループに突入してしまうのである.こうなるともうどれだけ待っても回復しない.ウィンドウ右上の「×」ボタンもまったく効かない.しかたなくそこら中をクリックしたりしていると,「エクスプローラは応答しません」的なエラーメッセージが表示されて,このアプリを強制終了するほかなくなる.

※デスクトップ画面でも,ファイルやフォルダの上で右クリックした場合には,背後ではエクスプローラが起動して,何らかの処理を実行しているらしい.したがって表面上エクスプローラがはたらいていないように見えるデスクトップ画面でもこの問題が起きる.

こうなるともうログアウト→再ログインを行ったり,あるいはOSの再起動を行ってもまったく問題は解決しない.とにかくファイルのアイコンの上で右クリックするたびに,コンテクストメニューは表示されず,かならずエクスプローラがフリーズしてしまう.

これはかなりの恐怖である.もはや,あらゆるファイルとフォルダには,ダブルクリックでそのファイルに関連づけられたアプリを起動するか,それぞれのアプリの「ファイル」→「開く」という操作を通してしかアクセスできないからである.

.docファイルを表示するのにWord(Viewer)だけでなくOpenOffice.org Writerも使いたいとき,.htmlファイルを“ソースコードとして”表示したいとき,画像ファイルをWindows付属の画像ビューアではなくPhotoshop CS3で開きたいとき,…こうしたことが頻繁にあるのに,コンテクストメニューが使えないとは!

こんな時にはThinkPadの付属アプリのアップデートサービスをやるしかない.これらのアプリのアップデートをすると,これもどういう分けだかわからないが,問題は解決してしまう.

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2009年3月6日金曜日

拡張機能 Web Search Pro が便利

便利なFirefoxの拡張機能を見つけた.「見つけた」といってもユーザー評価が高く,「アドオン」→「アドオンを入手」画面でももともと高順位に表示されていたのだが…

その拡張機能 Web Search Pro は,Drag & DropZonesContext Searchを掛け合わせたような拡張機能.実際関わりがあるらしいが,ともかく開発の裏側とかはあまり重要ではない.

Webページ上の選択したテキストをドラッグする(クリックしたままボタンを放さずカーソルを移動する)と,あらかじめ登録しておいた検索エンジンのタイル(Zones)がページの上に半透明に表示されて,その選択した単語を検索したい検索エンジンのタイル上にドロップする(クリックを終える)と,その検索エンジンでの検索結果を新しいタブに表示してくれる(前者と共通の機能).

またテキストを選択した状態で右クリック→コンテクストメニューを表示すると「Web Search Pro for "(選択したテキスト)" on」という項目が表示されていて,ここからも検索エンジンを選べる(後者と共通の機能).


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2009年3月2日月曜日

OpenOffice.orgのImpressに決意を挫かれる

 Use OpenOffice.org
OpenOffice.orgのプレゼンテーション・ドキュメント編集ツール,Impressをここのところ意識して頻繁に使用してきたが,決意を挫かれた.

ふつうにテキストを入力していくと,行間がおそろしく狭い.「メモ帳」(ノートパッド)で書いているみたいで,本当に読みにくい.

もちろん行間は「段落」設定パネルや,「書式とスタイル」に登録されたスタイルごとの設定パネルで変更できる.ところがこれを変更すると,キャレットや選択されたテキストの範囲を示す青色のマーカーの位置がテキスト表示そのものの位置とズレたり,編集中のテキストの下端がカットされた状態で表示されたり…

さらに唖然としてしまうのが,文字間隔の設定.文字間隔も行間同様,デフォルトではまったく開いていない.しかも「段落」や「スタイル」単位の設定にはこの文字間隔がない.つまりもし文字間隔を調整したければ,一々テキストを選択して「文字」パネルを開いて,そこで間隔を数値指定していかなければならないのである.

(上記については訂正.「表示」→「マスター」で,マスタースライドを表示して,そこでテキストボックスごと選択した状態で「文字」パネルを開いて文字間隔を指定すると,すべてのスライドで文字間隔設定を共有できることがわかった.)

おまけにプロポーショナル・フォントを使用すると,ただでさえ狭かった文字間隔が災いしてか,カギ括弧のはじめ終わり(」)と(「)を連続して使用すると,2つが重なってしまうことがある.日本文と欧文が混ざっているテキストに下線を引くと,日本文の部分と欧文の部分との間に隙間があいてしまう.線の太さも,位置も,不自然にズレる.

これでは現実的に使用できないではないか,という結論になった.もちろんLinux環境では事実上これ以外の選択肢はないのではないかと思う(KOfficeもあり?).それで決意して,意識的に使用してきたのだが….困ったことである…

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2009年2月28日土曜日

道新2009年2月27日──政府窓口新設を アイヌ有識者懇 報告書明記へ

北海道新聞
2009年2月27日 日刊 1面
政府窓口新設を アイヌ有識者懇 報告書明記へ

26日、「アイヌ政策のあり方に関する有識者懇談会」、第5回会合が首相官邸で開催されたとの由。
記事表題のとおり、「アイヌ政策を統括する政府の窓口機関新設の必要性について、夏にまとめる報告書に明記する考え」を座長・佐藤孝治(京大名誉教授)が述べた。

この日の会合には、アイヌ語研究・教育に携わっている千葉大大学院・中川裕教授ら2名が出席し意見を述べたとのこと。また、5月、有識者懇は道東の現地視察を行うとのこと。

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2009年2月26日木曜日

道新2009年2月17日──アイヌ施策推進 計画策定進まず ほか

北海道新聞
2009年2月17日 日刊 25面
アイヌ施策推進 計画策定進まず
懇談会設置 昨秋→5月? 生活実態調査 断念
札幌市 「見通し甘かった」


札幌市が昨年設置を予定していたアイヌ民族・有識者懇談会の設置が遅れ,同会の検討材料とするべく今年度中(2009年度)に実施する予定であったアイヌ民族出身市民の生活実態調査は断念することになった,という記事.

(*あくまでも札幌市のことなのだが,記事の見出しではその点がはっきりしていない.その上,記事中「同課」という語があるのだが,これが指しているとおぼしき課名は,前にも後にも一度も示されていない.)

同日 日刊 29面
道東ロケ地 特集続々
中国紙,映画大ヒットで

「道東などを舞台にした中国映画『非誠勿擾』〔ふりがな:フェイチェンウーラオ〕の大ヒットをきっかけに,中国紙が相次いで北海道特集を掲載している」.タブロイド判日刊紙『新京報』は,2月11日に組んだ特集で「映画のクライマックスに登場する能取岬や阿寒湖のほか,網走刑務所やアイヌ民族の伝統舞踊など,道東観光の魅力を満載した」.



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道新2009年1月27日──アイヌ舞踊 世界の輪

北海道新聞
2009年1月27日 日刊 1面
アイヌ舞踊 世界の輪 倶知安で民族フェア

1月26日,北海道後志(しりべし)管内,倶知安(くっちゃん)町で「外国人スキー客らに,アイヌ民族の文化を紹介する『白老アイヌ民族博物館フェア』」が開催された.
同博物館とニセコ地域の観光関係団体の主催.展示,古式舞踊,歌謡,トンコリ演奏が披露されたとのこと.「外国人観光客ら約百人も一緒に輪になって踊りを満喫していた」と.

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道新2009年1月26日──環境問題 歌や踊りで

北海道新聞
2009年1月26日 夕刊 9面
環境問題 歌や踊りで NPO法人 来月7日演劇発表 札幌

2月7日,札幌で開催される「環境×演劇 私たちが描く,サステナブルな未来」というイベントの紹介記事.
さっぽろ自由学校「遊」が開催し,アイヌ・レブルスも参加する,と.

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2009年2月21日土曜日

Inkscapeに手をつける

オープンソース、フリーのベクターグラフィックソフト、Inkscape
Adobe Illustratorの代わりとして、以前から目をつけていたが、PCにインストールしたまま、たまにSVG形式ファイルをPNG形式やJPG形式に変換するのに使う以外、ほとんど使用したことがなかった。

単に使う機会、使わねばならない場面がなかったということもあるけれど、ユーザーインターフェイス(UI)がわかりにくく、また使いにくいというのも大きい。もちろん、画像編集ソフトのUIというのは初心者にとってはいつも複雑過ぎるもの。使いにくいというのも、現行バージョンが 0.46 なので、仕方がないといえばそうなのである。

とはいえ、ウェブサイトで使用するロゴやアイコンなどの制作のためには、使用方法を覚えておいた方が次ごうが良さそうだということで、またマニュアルやチュートリアルを読み始めた。

なにはともあれ、まずはUIの見てくれをよくしたい、ということで、Windows版Inkscapeで使用されているデフォルト・テーマ(アイコンセット)を、Linux版──FedoraやUbuntuのリポジトリに登録されている──Inkscapeで使用されているTangoテーマ(アイコンセット)に切り替えよう、ということになった。

「Inkscape」「テーマ」などのキーワードで検索するとかなり上位に表示されるのは、Inkscape@JP - リファレンス (カスタマイズ >> テーマ)だが、ここ書かれていた情報はかなり古いものらしく、ここで上げられているTangoアイコンセットは実際上かなり不完全な出来の段階のものであった。

「Inkscape」「Tango」で検索すると、[Tango-artists] Inkscape Tango Icon Theme / Simon Pascal Klein klepas at klepas.org Mon Jan 12 09:04:35 PST 2009というポストがあって、ここからリンクされている場所http://jesusda.com/files/inkscape-tango-theme/に、7z圧縮されたTangoアイコンセットが公開されていた。

テーマ(アイコンセット)の交換方法については、Inkscape@JPに掲載されていたままの方法がVistaでも通用した。

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2009年2月20日金曜日

mimeTypes.rdfに異常

Firefox3のプロファイル・フォルダ内にあるmimeTypes.rdfというXML文書に異常があり、CMSのファイルアップロードツールで、PDFファイルをWebサーバへアップロードしようとしたところ、これが拒絶されてエラーメッセージが表示されるという問題が起きた。

同じ問題が、FireFox の mime タイプがおかしい」(はっぴぃ・りなっくす)で取り上げられていた。
サーバー側に通知される MIME タイプが
「application/x-octet-stream」になっていた。
まさに、これ。
ここにあった、解決方法で問題は解決。
ただしこの記事では、mimeTypes.rdfのある場所が、
C:\Documents and Settings\user\Application Data\Mozilla\Firefox\Profiles\cqq0mbyp.default\mimeTypes.rdf
となっていたが、こちらのPC(Windows Vista Business SP1)では、
C:\Users\(user name)\AppData\Roaming\Mozilla\Firefox\Profiles\(...).default
にあったので、ここにメモしておく次第。




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ロベール・ミュシャンブレッド『近代人の誕生』

ロベール・ミュシャンブレッド著、石井洋二郎訳近代人の誕生 フランス民衆社会と習俗の文明化を読んでいる。比較的分かりやすい言葉遣いで、なんとか一日一章~二章のペースで進める。

先週までちまりちまりとディスタンクシオンⅠ(ピエール・ブルデュー著、石井訳)を読んでいたのだが、これは諦めた。具体的な分析の記述はまだしも理解できるのだが、抽象的な話題に入るとやはり難解。差異と欲望 ブルデュー『ディスタンクシオン』を読む(石井著)で満足したことにしてしまおう…

ともあれ、訳者の石井氏も述べているとおり、『近代人の誕生』には、『ディスタンクシオン』に通ずる用語が頻繁に登場するし、ブルデューが使用した概念としての「ディスタンクシオン」(Distinction)を用いて解釈可能な部分も頻出する。

どちらの研究でも、主な分析対象は「教養」とか「文化」とか呼ばれるもの(Culture)の空間の階層構造と、諸資本(経済資本・文化資本・人間関係資本など)にもとづく社会的ヒエラルキーの関係性であるから、当然と言えば当然なのだが。

もっとも、『近代人の誕生』では、後者の分析で「資本」概念は用いられていないし、〈教養=文化〉の〈差異化=卓越化〉の要因についての掘り下げも少々甘いように感じる。

また著者(ミュシャンブレッド)は、アンシャン・レジーム下の民衆の習俗の分析にあたって、しばしばフロイトの研究について言及するのだが、これがどうにも納得がいかない。こちらがフロイトの用語をほとんど理解していないことも要因として大きいのだろうけれども(そして僕には人間の“精神”というのは結局“ブラックボックス”でしかなく、よりよい解釈装置のようなものが見いだされることはあるとしても、その一般性はきわめて疑わしいものなのではないか、と考えている)、しかしそもそも習俗の差異化という現象について説明する際に、フロイトまで持ち出す理由がないような気がして仕方がない、というのが一番大きい。

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2009年2月18日水曜日

goo辞書でFirefoxがクラッシュ…

goo辞書サービスを利用しているときに、Firefox3(Windows Vista Business SP1)が頻繁にクラッシュするような気がする。
単語を検索し、検索結果の一覧画面で、その単語の解説を読もうと、リンクをクリックした瞬間の。

頻繁といっても、他のサイトと比べて、という相対的なものだが、一瞬でFirefoxがダウンしてしまい、Windowsの側からFirefoxがクラッシュした旨報告される場合と、Firefox自体のクラッシュ報告ツールが表示される場合とがある。複数のタブを開いて作業をしていると(それこそScribeFireなどを使用していると)、ぞっとする瞬間である。

当該画面では7つのスクリプトが読み込まれているようになっているが(うち1つは読み込み失敗)、これらのうちに問題があるのかも知れない。事実ならば、gooの問題でもあるが、Firefoxの問題でもある。


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ScribeFire 3.2.1 まだバグが残っている

ブログの記事執筆を支援するFirefoxの拡張機能ScribeFireがマイナーバージョンアップした。

3.2.0にバージョンアップした際、ブログへの投稿ができなくなるという致命的なバグで、使い物にならなくなっていたのだが、今回のバージョンアップでその問題は解消した。

しかし今度は「(ブログ名)に投稿する」ボタンを押すと、
TypeError: parent.performancingEditor is undefined
というエラー表示がでる。記事の投稿自体は問題なく実行できているらしいが…。そもそも正式リリース版で、このような形でエラー表示をさせること自体ちょっとヘンである(この手のエラー表示は結局開発者にしか理解できないもので、エンドユーザに見せても混乱や悪印象を招くだけである)。

[追記 2009/2/21]
その後、バージョンアップがあり、バージョン3.2.2では、上記のエラー表示の件は修正されたとのこと。

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WorldWatch 2008年11/12月号──アイヌ民族の苦闘

World Watch
2008年11/12月号 Vol.21、No.6
アイヌ民族の苦闘 復権をめざして 『先住民族サミット』

環境問題と取り組み──とくに米国でのそれについて扱う雑誌、World Watchの昨年末号に、昨年7月にアイヌも知り(北海道)で開催された先住民族サミットと、アイヌ民族の歴史に関する記事が掲載されている。複数のアイヌ民族出身者のインタビュー。後半には二風谷ダム裁判についての記述。署名は、スカイ・ホーマン氏(Skye Hormann)。

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2009年2月15日日曜日

道新2009/2/14──釧明輝高 「アイヌ文化」科目に

北海道新聞 2009/2/14 日刊 34面
釧明輝高 「アイヌ文化」科目に 新年度 週1回、研究者ら講師

道立釧路明輝高校(総合学科校)で、新年度より自由選択科目として「アイヌ文化」の授業を開設することになり、「近く、道教委に科目設置を申請する」との由。

同校の前進の1つ釧路北高校ではアイヌ文化の体験学習を行っていた。「道内では小中学校の一部でアイヌ民族に関する授業が行われているが、高校では日本史などの中で、わずかに教えられているだけ。道教委によると、道内の高校で、過去にアイヌ文学に関する科目が開設されたことはあるが、アイヌ文化全般について学ぶ科目は初めて」と。

秋辺日出男氏(ウタリ協会理事)、加藤博文氏(北大アイヌ・先住民研究センター)のコメントが掲載されている。

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メールクライアントPOSTBOXをインストールしてみた

Mozilla Re-Mix Thunderbirdベースのクールなメールクライアント「POSTBOX」

──で知った、ThunderbirdベースのメールクライアントソフトPOSTBOXを早速インストールしてみた。

これは、Thunderbird3(まだベータ版)をベースにしているのだろうか? メッセージ閲覧画面、「Cotacts」画面(アドレス帳、とは違うらしい。これは別ウィンドウで表示される)をそれぞれタブで開く。

またメッセージ表示の上部のヘッダー情報の部分に、“Topics”(Thunderbirdでいうところの“タグ”)を簡単に付けることのできるボタンがあったり、メールにアノテーションをつけたり(「Annotate」)、メールにToDoマークをつける(これはThunderbirdでは「スターを付ける」機能か )ことができるボタンが用意されている。

※だから、メニューで「View」→「Sort by」と進むと、一覧の中に「Star」というのがあって、これは「View」→「Pin To-Dos」というのと機能が似ている。どれほどの違いがあるのか…とも思う。ただ単純な機能の重複ではないようで、たとえば「Pin To-Dos」にチェックをいれた状態(ToDoマークのついたメールをメッセージ一覧の最上部に優先表示する)のまま、「Sort by」で「from」を選んだり、「Date」を選んだりできる。
メッセージをSubjectやDate、Topicsなどによって整列する機能(「View」→「Sort by」→…)にはバグがあって、これらの操作をしてもメッセージ一覧画面が更新されなくなる問題が確認できた。

ToDoはまた無から作る──つまりメールにToDoマークを付けるのでなしにまさにToDoとして追加する──こともできる。追加したToDoは他のメッセージとともに、メッセージ一覧画面に表示されることになる。が、日本語のタイトルを入れると、文字化けする。文字化けというか、日本語部分はみな「?」になる。がっかり。

アイコンは“Tango”っぽくもあるが別物。Homeボタン(メールの検索結果一覧画面などから受信トレイInboxに戻るためのボタン )のアイコンはUbuntuの“Human”テーマで見たような…。オリジナルアイコン、もしくは他のアイコンセットとの組み合わせかもしれない。

※いわく、「Take me back to my Inbox and clear any search criteria.」。

UIはわるくない。Thunderbirdのメッセージ一覧画面で、メッセージのタイトルから日付から、何から何までそのメッセージに付けたタグ(POSTBOXでは“Topics”)の色になってしまう問題は改善されていて、メッセージに付けられたタグ(Topics)の名前の部分のみ色が着く形になっている。これで、ひとつのメッセージに複数のタグを付けた場合にも、一つのタグの色しか反映されない、という問題はなくなっている

今のところユーザインターフェイスで使用できる言語は英語のみ。上述のToDoタイトルの問題も含め、多言語対応が進むとうれしい。

あと、POSTBOXには“拡張機能”がない。これについてはそもそもThunderbirdの“拡張機能”自体が──すくなくともFirefoxのそれと比較すれば──そう多くないこともあって、また実際僕自身使いたいと思う拡張機能が少ないということもあって、いまのところ不満はない。

道新2008/11/22──アイヌ民族伝統食材「白老の特産に」

北海道新聞
2008/11/22 夕刊 8面
アイヌ民族伝統食材「白老の特産に」
オオウバユリ 薬膳料理に 町など栽培本格化

白老町の観光の目玉とすべく、「二年後のメニュー完成を目指す」由。
町内でのオオウバユリ栽培は3年前(記事の時点)からおこなわれていたとのこと。町は2009年から「根が薬用になるツルニンジンなどの通年栽培を始める」。2010年度中に地元飲食店で料理の提供を開始する予定、と。

2009年2月13日金曜日

拡張機能Height for Side-Barの問題

Firefoxの拡張機能、Height for Side-Barをインストールすると、すくなくとも手もとのFirefoxでは(ツールバーを右クリックして、表示されたコンテクストメニューで「カスタマイズ」を選ぶと表示される)「ツールバーのカスタマイズ」ウィンドウに干渉する。

まず同ウィンドウに「ドラッグ&ドロップによりツールバーのアイテムを追加、削除や移動ができます」というテキスト以外(そしてウィンドウ下部のボタン類以外)何も表示されなくなる。

そして一度同ウィンドウを開き、そして閉じると、Firefox本体ウィンドウのメニューバーの文字が、すべて灰色の、「無効化」された状態を表す色になり、事実無効化されていて、どうにもならない。再起動すると直るが、「ツールバーのカスタマイズ」ウィンドウを開くとまた同じ問題が起きる。

2009年2月12日木曜日

ScribeFire3.2が正常に動作しない

Firefoxの拡張機能でブログ更新ツールのScribeFireがバージョンアップして、3.2になった。
起動してみるとユーザーインターフェイスが多少変化している。

しかし相変わらず、このScribeFireのUIの右側にスクロールバーが表示されて、マウスホイールを回したりすくリールバーを操作すると、UIそのものが上下に動いてズレてしまう問題は解決していない。この拡張機能のUI設計の甘さを感じさせるところ…

…とかなんとか、どうでもいい内容を投稿しようとしたところ、そもそもブログに投稿できないことに気がついた。「投稿する」ボタンを押して、表示されるウィンドウで「新規投稿として公開する」でOKしても、何も起きない。改善を待つばかりである…。

2009年2月9日月曜日

道新2009/1/31──スケソウの肝臓 煮詰め

北海道新聞
2009/1/31 夕刊 8面
スケソウの肝臓 煮詰め
アイヌ民族 伝統の調味料 白老


アイヌ文化振興・研究推進機構の白老事務所「チキサニ」が主催の講習会。
スケソウダラの肝臓を煮込んで油を取り出した調味料「タラスム」(ムは小文字)は、海沿い地域で作り、伝えられてきたもの。指導したのは、同事務所学芸員で白老町の町伝統文化継承者に認定されている野本リヨさん。

4面
哀悼 アイヌ民族復権を先導 野村義一さん (道ウタリ協会元理事長) 12月28日死去 94歳

国連・先住民作業部会で壇上に立つ同氏の写真とともに、村山健・編集委員の哀悼文が掲載されている。

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道新2009/2/2──アイヌ文化伝承へ北大とタッグ

北海道新聞
2009/2/2 日刊 33面
アイヌ文化伝承へ北大とタッグ 資料と作品同時展示 カムイノミで幕開け
北大が所蔵するアイヌ民族の資料と現代のアイヌ工芸家による複製作品を同時に展示し、文化伝承を試みる企画展「テエタシンリッ・テクルコチ 先人の手あと」が一日、札幌市北区の北大総合博物館で開幕した。
「一九世紀の矢筒や戦前の木綿布などと、その複製作品…工芸家の制作風景やインタビューも動画で紹介」するとのこと。北大アイヌ・先住民研究センターと道内の工芸家の共同企画、館内でのカムイノミ、どちらもはじめての試みであるとのこと。



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道新2009/2/4──アイヌ紋様絵はがきに

北海道新聞
2009/2/4 夕刊 11面
着物、タペストリー…刺しゅう美しく アイヌ紋様 絵はがきに
「文化伝承の会」写真で42作品 「気軽に飾って」

「『アイヌ文化伝承の会・手づくりウタラ』が、アイヌ紋様をあしらった着物やタペストリーなどの作品を撮影した写真で、絵はがきを作成した」。
絵はがきは紀伊国屋札幌本店、ウタリ協会本部で販売しているとのこと。

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道新2009/2/6──木彫りや刺しゅう アイヌ文化を紹介

北海道新聞
2009/2/6 日刊 28面
木彫りや刺しゅう アイヌ文化を紹介 市役所ロビーで展示会

今年で15回目となる「インカルシペ・アイヌ民族文化祭」(1994年以来開催)の一環として、「木彫りや刺しゅうを実演で紹介し、衣装や楽器を並べた展示会が、札幌市役所のロビーで開かれ」たとの由。
同文化祭関連行事として、この展示会のほか、サッポロピリカコタンで、ムックリ、トンコリの演奏大会(7日)、アイヌ・ミュージック・コンサート(8日)などが開催されるとのこと。

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道新2009/2/7──雪の名古屋城雄大に復刻

北海道新聞
2009/2/7 日刊 37面
雪の名古屋城 雄大に復刻 きょうから旭川冬まつり

第50回旭川冬まつりの記事。
末尾、前夜祭で、「アイヌ民族の衣装を着た市民やアイヌ民族の人たちがたいまつを掲げて会場を行進」したという話。
行進のようすを写した写真つき。

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2009年2月2日月曜日

「解雇」では退職金が払われるから…論のおそろしさ

相撲協会の大麻問題で、大麻所持容疑で逮捕された関取の処分について、連日、「解雇」では退職金が払われるからあくまでも「除名」に、とか、今回のように犯罪を犯したものを解雇する場合に退職金の支払いをしないよう規定を変更しようとか、そういう「議論」がある、ということが報じられていた。

これがマスコミがなかば創作した「議論」ではなく、すくなくともあるレベルでの真実であるならば、どうしようもなく自己破滅的な議論である。
処分される人間の地位が高く、また経済的にも十分な生活を送っているから、この上退職金を払わない、というのならばまだわかる。
しかしスポーツ選手である。そして社会的後ろ盾としてはまったく唯一のものである相撲協会から解雇されるのである。いったい、彼はどのように更正したらよいというのだろうか? 社会的なものも含めてあらゆる資本を失った人間にできることといったら、限られている。
ようするに厳罰化──法的にも社会的にも──の行き着くところは、さらなる犯罪の増加、そして「異分子」として“われわれ”が排除したところの人びとの増加しか呼ばないことは、当然予測されるべき自体である。

実際、こうした事例に限らず、「犯罪者」が法廷の外であらかじめ、そして半永久的に裁かれてしまうということは、マスメディアを通じて「当然のこと」とされているけれども、これは大変な問題である。

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2009年1月13日火曜日

『ウィキペディア革命―そこで何が起きているのか?』──もっと良質の翻訳がほしい

何となくおもしろそうに思って、『ウィキペディア革命―そこで何が起きているのか?』を買って、読んでいる。

しかし──読んでいる途中に感想を書くのもあれだが──、翻訳者がコンピュータ用語に通じていないためか、原書の著者がそうであるためか、あるいは日本とフランスとでコンピュータ用語体系に違いがあるためか、意味不明な表現箇所が散見されて残念である。たぶん翻訳がうまくないのだと思う。コンピュータ用語と関係のない部分でも、文意を解せない箇所があるから。

ウィキペディアが──ウィキペディアそのもの、ウィキペディアの運営者個人、ウィキペディアで執筆する人びと、ウィキペディアを利用する人びと、そのそれぞれが──持つ問題性を考えれば、この読みにくさはまったく残念である。

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2009年1月10日土曜日

「首をかしげる」人に首をかしげる

Vistaは本当に失敗作なのか:Windowsの現在と未来という記事のなかで、横山某という人が、「『Windows Vistaにまつわる文句』を複数挙げ、その根拠に首をかしげ」ているのだが、読んでみると、実際のところこの横山氏の「首のかしげ」かたに首をかしげてしまう。

Windows Aeroを使うと遅いという「文句」には、「ある程度のメモリがあれば、逆に早いのがAero。ただ、『ある程度』のハードルが高く、(快適に動作させるためには)2GB程度が必要だ。」としたり、

UACは面倒なだけだという「文句」には、「アラートが上がって煩わしいという声は、特権作業が多いということも意味している。これはPCの利用法として妥当なのかという点を考えなければならないだろう。」と返したり。

でも、一目瞭然のこととして、この人は決して「文句」に応えられていない

オンラインストアなどで見ている限り、Vista登場時も今日も、販売されているPCの標準的メモリー容量は1GBである。「ある程度のメモリーがあれば」、つまり「2GBあれば」などと言って、批判をかわしたつもりになっているのだろうか?

またUACについて、UACのアラートが頻繁に表示されるようなら「PCの利用法として妥当なのか考えなければならない」というけれども、まさに、PCの妥当な使用方法がどうのこうのといったことを(自分たちユーザのPCの利用方法などどうせよく理解もしていない)Microsoftにとやかくいわれなくない、ということをこの「文句」は表明しているのではないのか。

結局この横山氏のコメントとそれを取り上げたこの記事こそ、「首をかしげ」てしまう内容であろう。

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2009年1月4日日曜日

Thunderbirdのタグ機能への不満

Thunderbird 2から導入された──と記憶しているが──「タグ」によるメール整理機能。
この機能の、今ひとつ使いにくいと感じるのは、タグに色を関連づけることができるのだが、そうするとタグ付けしたメールのタイトル(Subject)や受信日時、送信者などの文字色がそのタグの色になる、というところである。

なるほどメール一覧中に色分けされたメールがずらりと並ぶとぱっと見には見分けがよいが、これでは同じメールに複数のタグが付けられていてもわからない──文字色は設定(「設定」→「表示」→「タグ」)で登録されている順序で決まってしまう。つまり設定では「タグA タグB タグC タグD…」という具合に登録してあって、あるメールに「タグC」と「タグB」を付けたとすると、メールのタイトルなどの情報は「タグB」の色で表示される。当然ながら「タグC」の色はどこにも反映されない。

もちろんメール一覧で、個々のメールの情報として、それぞれのメールに付けられたタグ名を表示することもできる。しかしそれらのタグ名の文字色はもちろん上述のルールにしたがって彩色される(つまり上述の例で言えば「タグC」という文字もまた「タグB」の色で表示される)。

結局、メールの見分けやすさという点から言えば、Thunderbirdのタグ機能は(一つのメールに対して複数のタグを付けても見分けがつかないというわけで)フォルダ機能とそう変わりがないのである。一つのメールに複数のタグを付ける──そして/しかも、それらのタグ付けされたメールを容易に見分られるようにするのには、Gmailの「ラベル」機能のように、(メール一覧の「行」全体に着色するのではなく)「タグ」(ラベル)欄に表示された「タグ」(ラベル)にのみ着色されるようでなければならない。

もちろん、メールの検索ではタグの情報が有効に使えるので、この点について言えば大変便利である。しかし上述のことがあって、Gmailの「ラベル」機能に比べてみたとき、Thunderbirdのタグ機能には不満を感ぜざるを得ない。


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道新2009年1月3日──「道民宣言」の検討開始

北海道新聞、2009年1月3日、日刊、2面
アイヌ民族尊重へ「宣言」 道が策定検討 差別の歴史直視 道民意識向上へ

アイヌ民族の権利や歴史、文化を尊重する道民意識の向上を図り、併せてアイヌ民族政策の基本方針を規定する内容を「道民宣言」などの形にまとめる方向で検 討を始めた。宣言の内容や、アイヌ民族政策のあり方を継続して協議していくため、道、アイヌ民族代表、学識経験者による審議会を常設機関として設置する方針…「宣言」は、明治期以降の国の同化政策で民族の社会・文化が破壊され、差別と貧窮を余儀なくされた歴史的経緯を直視。民族の独自性を尊重する地域社会の普遍的なあり方をうたう内容を目指す。

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2009年1月2日金曜日

「チェチェンへ アレクサンドラの旅」を観…

渋谷のユーロスペースで、アレクサンドル・ソクーロフ監督の「チェチェンへ アレクサンドラの旅」を観た。

チェチェン紛争の戦闘地域で軍務につく孫を、祖母が訪ねる、という舞台設定。
ソクーロフの作品を観たのは、数年前の「太陽」から2作目。静かな、素朴な映画を撮る人だな、という印象。

それにしても本編前の予告編で出てきた映画のことごとくが恋愛をテーマとしたものであることには、ちょっと感心を覚えた。なぜかくもこのテーマが選ばれるのか。

考えてみたら映画だけではない。こうした作品──いわゆる「芸術」から「商品」まで──は、何をしていることになるのだろうか。とても一鑑賞者──ふつうの人には体験できないドラマを役者に体験させることで何か良い気分にさせるのか? それともいつかはその人も実行に移すべき行動のモデルを提供している──いわば「恋愛」の指南をしているのか? それともそれとも、「ほら、ご覧なさい、みんなこうして恋をするものだし、人を愛するものなんですよ、ところがあなたときたら」といった具合に圧力をかけているのか。このテーマの作品がこの世にあふれている限り、人類共同体の未来は安泰ということなのだろうか…。何にしても苦笑ものであった。


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「2009年のアクセシビリティ」

2009年のアクセシビリティ

こういうタイトルはそれだけで読む気を削がれてしまうのは僕だけだろうか。

読む気はなかったが、他に読むものもなく、また「アクセシビリティ」という言葉がタイトルになるような記事は少ないように感じるので、読んでみると、W3CのWebアクセシビリティ・ガイドラインの改訂の話や音声ブラウザ、スクリーンリーダの話があって、参考になる。

しかしやはり年末年始の文脈で、「○○年の~」などとタイトルがついていると、何だか…(新聞社やテレビ局、その他のニュースソースの配信する「○○年の~」系ニュースへの軽蔑が影響しているのか)

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