いつも使っているノートPCはハードディスクが30GB。
パーティションを分けて、WindowsとLinuxをデュアルブートで同居させていますが、最近そのWindowsの方に大型のソフトを導入したり、某CMSのローカル・テスト環境(当然多数のファイルからなる)を保存したり、いろいろやっていたらパーティションの容量の限界に近づいてきました。
そういうわけで、パーティションを切り直し、Windowsのパーティションを大きくすることにしました。LinuxはopenSUSEが入っていましたが、手元にあるLinuxのうちで、起動や、インストールにかかる時間、インストーラがスワップ・パーティションを使ってしまわない(Windowsのパーティションと隣接しているこの区画を使われてしまうと、パーティションのサイズ変更ができない)、という点で一番確実そうなXubuntuに入れ替えることに。
Xubuntuのインストール・プロセスで、パーティションを編集し、既存のWindows用パーティションを後方に2GB程度大きくしました。Xubuntuのインストール終了。PCの再起動後、WindowsXPを起動すると、パーティションの「異常」を検知して、チェックを開始。これが問題なく終わって一息。
しかしXubuntuを使っていると、すこし困ったことが。
初期設定では、(すくなくとも僕の環境では)Print Screenキーで、表示中の画面を撮影することができません…。Xubuntuが採用している統合環境Xfceのパネルに、スクリーンショットを撮影するためのアプレットを出すことはできるのですが、これはいちいちマウスでクリックしないといけないのです。
それだけであれば、ただ面倒というだけですが、問題となったのは、Firfox3のロケーションバー(URLが表示される部分。正式名称を忘れました)の右端のスターをクリックしたときに表示されるブックマーク編集画面を撮影できない、ということでした。あの手の表示物は、画面の他の場所をクリックすると消えてしまいます。よって何としてもキーボードの操作で撮影する必要があるのですが、それができません…。Googleで調べてみると、
xubuntu how to take screenshot ? - Ubuntu Forums"hello there
my suggestion:
__first of all install 'scrot' package, which is a command line screen capture utility
$sudo aptitude install scrot
__make some dir where you want to store the screenshots as a default option
e.g.
$ mkdir ~/captures
__in XFCE, system settings > keyboard > shortcuts
Add new shortcut;
command: scrot -e 'mv $f ~/captures'
key: Print button"
とあって、この記事にある「scrot」を(この記事ではコマンドラインでインストールしていますが)Synapticで検索し、インストールしました。
Applications>設定>設定マネージャー>キーボード(の設定)
で、ショートカットを追加。
コマンド「/usr/bin/scrot」にPrintScreenキーを対応させました。
しかしこのショートカットでは、普通の画面は撮影できるものの、コンテキストメニューを開いた状態や、ポップアップ・メニューが表示された状態では撮影できないことがわかりました。先のブックマーク編集パネルも、表示中は撮影できません…。
Windowsでもコンテキストメニュー表示中は撮影ができないはずですが、ポップアップまでだめだったかな、と。(こうなったら拡張機能DOM Inspectorで、FirefoxのUIそのものを裏から制御してしまおうかっ、と思って調べて見ましたが、ロケーションバーの部分、とくに右端の部分は完全にブラックボックス状態でいじれませんorz)。
それでまた調べて、
Ubuntu Weekly Recipe:第29回 スクリーンショットを扱う・作業を記録する|gihyo.jp … 技術評論社"ターミナルや[Alt]+[F2]などから,gnome-screenshot --interactiveとして起動しても同じ効果が得られます。また,コマンドラインから起動する場合,「取得するまでの遅延時間」は--delay=10などとすることで指定することができます(この場合は10秒待ってから撮影します)。"
完全に、GNOME統合環境向けのお話ですが、scrotにもこういうオプションがあるかも→そのオプションもセットしたものをショートカットで登録すれば、キー入力、指定時間内にポップアップメニュー等を表示→撮影!といけるかも、と。
ま、はじめからそうしていればよかったのにね、という話ですが端末で「man scrot」と入力。scrotのオプションを見たら、しっかり遅延設定の項目がありました。
「/usr/bin/scrot -d (遅延時間を秒単位で)」とやればよい。ショートカットで登録して、さっそくテスト。コンテキストメニューやポップアップも、ちゃんと撮影できました(右)。めでたしめでたし。
[追記:でも、残り秒数とか、一体いつ撮影されたのか、ファイル名もわからない…。ここまできたらもうすこしやってしまおう、ということで、上に引用した記事にある、gnome-screenshotを導入することに。XubuntuはXfceを採用するUbuntuとはいっても、もともとGNOMEアプリが稼働している。その上、標準のテキストエディタであるマウスパッドはあまりにも機能がすくなく、強調表示もできない。それが必要ならEmacsでもインストールしてくれ、ということらしい。しかしそんなクセのありそうなものは使いたくないのでGedit(もちろんGNOME標準のアプリですね)を導入している。gnome-utilsパッケージを導入して、「gnome-screenshot -d 8」というショートカット・コマンドで登録した。]