最近,ウェブサイト管理のボランティアをしているNGOの国際事務局サイトは,日本支部サイトをリニューアルする際にいろいろ参考にしたのだけれど,とりわけ注目したのが,リキッドレイアウトでありながらも決まった幅を維持すべきところはブラウザのウィンドウサイズを変化させてもそのまま,というもの.
これはCSSによるウェブサイト・デザインの専門の人びとのなかでは,それほど目新しいものではないのかも知れないが,ともかく勉強になった(本屋で立ち読みしたり買ったりした本にはこの手のギミックは載っていなかった).
もっともこのレイアウト法は,どうやらクリアフィックス(clearfix.CSSハックのひとつ)なしでは,ときたまIEで表示が崩れる問題があるのでは,という推測もある.しかし定かでない.何しろ,IEで何か問題が起きても,そもそも理由を知るすべがあまりないのである(IEはその標準準拠度よりも,開発者向けの「裏が見え理由が分かる」ツールの存在しないことにより,自らの地位を落としているように見える.したがってまた一般的なPCユーザにおけるIE離れという現象はあまり考えられない).
ところが最近,このウェブサイトのホームページに,大きなFlashが配置された.この状態でブラウザのウィンドウのサイズを狭めると,Flashの堅く,しかも悪いことには要素の下に隠せない,というどうしようもない性質のために,このNGOへの寄付やキャンペーンへの参加を呼びかける部分──このページでは2番目に目立つ部分──がみるみるうちに隠れていく.
「隠せない」Flashの恐ろしさを再確認するとともに,なぜこの程度のスライドを表示するために,Flashを使用したのか,という疑問がわく.JavaScript(とそれが通用しないブラウザにはGIFアニメもしくは静止画で対応)で十分ではないか,と….
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