2008年9月13日土曜日

スポーツカー乗りの習性(仮説)

帰り道,商店街を歩きながら考えていたのですが,どうも有閑階級のスポーツカー乗りの人びとは,それが可能ならば商店街を走るのが好きなようです.

うちの周りは,大正・昭和はじめのころに──おそらく大手私鉄の思惑のもとに──宅地化が徹底的に行われ,当時の中流層が多く住み着いた地域ですが,もちろんとりわけ裕福な人びとはおり,また最近は新興の成金風情な人たちが,趣味の悪いコンクリートのかたまりを建築中です.

そういう裕福な人たちやその息子たちというのは,明らかに実用のためではない車を持っているので,趣味は人それぞれとはいえ,またご近所様とはいえ,こちらでは内心見下しています.

ともかくそのような人びとの乗り回すやたらに質量感のある鉄の塊は,とくに夜間になるとかなり頻繁に商店街を行き来しています.これにはどうも,運転手に,意図してか,意図せずしてか,人に見せびらかしたい願望のようなものが働いているのかな,というのが現在のところの仮説.

そんなテカテカの車で,商店街を疾走しても,全然かっこよくないんだけどね…というかそもそもこの商店街をこの時間に歩いているのは会社帰り・学校帰りのお疲れ様のみなさんで,だれもあなたの車なんかに興味ないんですけどね,という「声」はもちろん彼らには聞こえませんが,ともかく不毛な光景です.

もっとも彼らは──考えてみると意外ですが──コンビニの御贔屓様でもあり,そういう理由でこのような道を通るのかな,とも思います(うちのあたりは商店街にしかほとんどコンビニがありません).コンビニ前に停車した高級車,というのもまたかなり馬鹿々々しい風景ですが,商店街の違法駐車でくねくねした道で,鈍行を余儀なくされているスポーツカー,というのもまた一興.

まさか彼らもこんな「観衆」を想定してはいないのでしょうね.

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