道新2008年10月14日(火)日刊2面──「サハリン2」完成間近 日ロ潤す巨大基地
年明けにもLNGの出荷をはじめる予定のプロジェクト「サハリン2」についての記事.地図や写真を動員しているが,ようするに単なる広告記事.
記事の終盤で「ただ,環境面では課題が残る」などいうが,その「環境面」の課題として紹介されているのは,「油の流出事故が起きれば,漁業は大打撃を受けかねない」ということだけである.
実際には事故云々以前に,同プロジェクトで建設されたパイプラインの周囲で,当初約束されていたはずの土壌回復措置がしかるべく実施されていないなどの問題が指摘されている(にもかかわらず日本の国際協力銀行は融資を決定している).
ある地域の生態系とそれを構成する生物・非生物は,長期的かつ多面的な視点でその地域の資源と見なすべきものであると思う.しかし多くの人にとっては,カネ──短期的な損得──のみが意味のあることなのだろう.あさましいことではある.
参考:
FoE Japan | 開発金融と環境プログラム | ロシア:サハリン石油開発
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